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2012年5月31日 (木)

ルネサスの経営危機報道を見て。

 毎度毎度不景気な話なんだけど、古巣のルネサスエレクトロニクスの経営危機報道を見て色々と思った。
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/editors.aspx?g=DGXNMSGD28041_28052012000000
 一つは経営実行の遅さというのは、一番の致命傷だなということ。よく経営陣がアホだとか言われるんだけど、ルネサスの経営陣はみな頭は人並み以上のはずで、何年も前からとるべき道は分かっていたはずなんだよね。今ルネサスが打ち出している「マイコン集中」というのは、7年も前に現場レベルでもそうすべきだと普通に議論していたことだし、5万人で一兆円の売り上げなんて、どう考えても生産性が悪すぎるなんて、合併前から分かっていたことだし。しかも、部長クラスが5千人もいるという高コスト体質。でも、具体的に動き出したのは、ビジネスが立ち行かないのが数字として見えてから。それじゃ遅すぎるって。しかも、事業選択も中途半端で緩慢。5年前に正しかった選択は、今は正しくないんだよ。ゆっくりやっているうちに競合がキャッチアップして、強みだったはずのものまで、強みじゃなくなっちゃうよ。
 二つ目は、親会社。今回の増資要請を「前回のが手切れ金だった」とか言って難色を示しているらしいんだけど、そもそも増資を「手切れ金」と表現すること自体が、ゆるさというか、電機の構造的問題を表していると思う。だって、増資って、贈与じゃなくて、投資でしょ?何千億円も投資するなら、普通の投資家なら、将来の成長計画を厳しくチェックして、取締役を派遣し、コスト構造を徹底的に見直してROEが確実に見込めるように鉈を振るうでしょ。まして、10年間一貫して株価が下がっている企業なんだから。経営計画は投資先のいうがまま、高値で株価を買い取るという外資ファンドの申し出も拒否で、結局株主価値を毀損し続けてお互い損しているという、このぬるい関係は、そろそろ止めるべきでしょ。
 そもそも、電機はジャパンディスプレイだ、日本半導体連合だと、すぐ不思議な連合体構想が出てくるし、「税金投入で支援すべきだ」みたいな話になっちゃうけど、単に国に甘えさせているだけだと思う。技術流出が問題だというけど、それって技術への投資に見合ったリターンがないというだけで、「日本発の技術がどうの」というナショナリスティックな議論はナンセンスだと思う。国は、あくまで「環境を整備する」ほうに注力すべきで、あんまり表に出てこないほうがいいと思うよ。
 そして、これは単なる感慨なんだけど、昔いた職場の閉塞感はいかがばかりかと思う。僕がいた時期も「将来ないわー」みたいな話は多かったんだけど、その後、技術開発中止で存在意義がなくなる→会社自体が危機、だもんなぁ。エリートエンジニアを自負している分だけ、モチベーションダウンは大きいだろうね。どうしてるかなー。
 そんな中で、前職出身のエンジニアの方(被っていないから面識はないけど)が立ち上げたベンチャーがインテルから出資を受けたというニュースは元気が出る話だと思う。
http://news.mynavi.jp/news/2012/05/29/108/
大きく成功するかどうかはまだ分からないけど、企業のブランドや国の支援を当てにせず、自分の考えで自分で人生を切り開くほうが、やっぱり本来の姿だよね。
 そういう志を持っているし、面白いアイデアはあるけど、ビジネスとかマネージメントはよくわからんわーというエンジニアと組んで、いつか面白いモノを世の中に出したいなーと思いつつ、日々中国のお客さんと向き合っております。

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2012年5月24日 (木)

チャイニーズクオリティ

海外の行政との手続きや企業とのやりとりは、日本に慣れた身からするとびっくりすることもあるといいますが、今日はチャイニーズクオリティを満喫しました。

就業ビザの手続きに行ったら、一回出された手続き完了票が目の前でくちゃくちゃっと丸められ、「一時帰国したっぽいから、ダメ」とまさかの差し戻し。入国の日付が書類間であってないからNGだそうだ。まじか。
 公安に臨時居住許可証をもう一度申請しなくちゃならなくなったので、不動産屋に電話したら、「料金が払われていないので、通信を差し止めました」というまさかのアナウンス。会社の携帯なのに。。。
 総務に問い合わせたら、「料金はまとめて払ってますヨ。」電話会社に問い合わせてもらったら、「支払い完了ボタン押すの忘れちゃった!あなたのだけ!てへぺろ」だって。。。
 公安で無事、臨時居住許可証はもらえましたが、不動産屋曰く「ビザの手続き中は、中国から出るのは本当はダメなんですよー。担当者によってはノービザじゃ、許可証発行してもらえないですよー。」
 会社でいくらOKと言われても、イレギュラーなことをすると、その後の保証はないんですね。。。
 ビザの手続き締め切りは27日なのですが、総務曰く「27日は日曜日だから、28日に申請しても問題ないですよ」
 いえ、明日顧客訪問キャンセルして、ビザの手続きに行きます。。。

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2012年5月23日 (水)

ミッションステートメント

今年3月で無事卒業したグロービス経営大学院の卒業式が先日開催された。
そこでは、卒業生一人一人がミッションステートメントというのを発表するので、僕も発表しました。
その内容を記しておきます。


僕がいまんとこ、ミッションだと思っているのは、「人は思ったより出来る(We can do more than we think)」ということを示すことです。
 グロービスのMBA入ったときは、「海外留学経験もないのに、英語のパートタイムMBA入るの?難しいんじゃない?仕事と学校のスケジュールで死ぬことになるよ?」と言われました。
 去年、フルマラソンも走ったことないのにサハラ砂漠レースに出たときは、「冗談は顔だけにしろ。自殺したいのか」と言われました。
 今はどちらも達成して、今度は中国語も出来ないのに上海にある会社に転職して、中国で生活しつつ、仕事を始めています。
 人は思ったよりも出来るもんなんです。考えるだけでは足りない。行動することが大切なんです。
 日本は、上海から見ると、自信なくし過ぎに見えます。そりゃ色々問題があるのは分かりますが、インフラも人的リソースもまだまだ恵まれてます。悲観的になるだけでは何の意味もない。挑戦し、行動することが大切なんです。
 僕は自分のフィールドを日本から中国、アジアへ広げて、人がどんだけ出来るようになるのかを示します。その輪が広がると、未来がちょっと面白くなるでしょ?
それが僕のミッションです。

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最初は、もっと具体的なキャリアパス的な話をしようかと思ったんだけど、面白くないし、自分にもっとしっくりくる話にしようと、行きの電車で全部替えました。
結果、制限時間内に終わらず、一人だけ時間切れベルをならされることにw

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2012年5月21日 (月)

上海で友達を作る。

上海の日本人長期滞在者数は、外務省によると48,146人(2010)と世界の主要都市では一番数が多いということになっております。料理屋など、日本人向けのサービスも結構充実していて意外と住みやすい。中国語が出来なくても生活は出来るくらいになっています。
しかし、上海に来れば自動的に日本人社会に入れるわけでもなく、もちろん中国人ネットワークに入れるわけもなく、最初は結構寂しいことになります。
 まぁ、だから上海版キャバクラ(KTV)が繁盛するんでしょうけど。
 僕も初日に上海についたのは深夜だったんだけど、旅行とは違い、これからここに住むんだ。。という心細さで一杯でした。だから、迎えにきてくれた友人はうれしかったなー。
 そのうち、学校つながりとか、たまたま知り合ったりとかで、すこしずつ知り合いが増えていきます。
 仕事を始めれば会社の人と話をするし、寂しさは薄れてくるんですが、日本にいるときと比べ、アウェー感は残ります。なので、人の縁のありがたさが、身にしみますねー。
 

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2012年5月14日 (月)

上海ビジネス

上海でお客さんを回っていて思うのは、とにかく担当者が若い。
日本だと、業者の対応に白髪のおっさんが出てくるのは珍しくないと思うのだが、こっちはみんな20代の若者。中国製造業の若さと勢いを感じる。
 そして、中国で重視されるのは1にコスト、2に在庫、34がなくて、5に品質。とにかくコストなのであります。購買の担当者が、「品質とかはまぁまぁでいいんで、とにかく価格が安いのよろしく」とかいっちゃうくらいです。ここでは、日本のメーカーの優位性が通じにくい。。
 つまりあれです。中国国内で売られている電化製品は、とても安いんですけど、日本で期待するほど持たないと思った方いいです。
 特に携帯みたいなガジェット。1年過ぎたら、故障してもおかしくないと思いましょう。
 いまんとこ、中国国内で売っている廉価製品なんて、そんなクオリティです。ブランド関係なく。
 もちろん、海外に卸しているものは別ですがね。

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上海でお仕事開始。

おととい家にインターネットがつながって、やっと快適にネット生活を送れるようになりました。。
家の中の生活道具も一通り揃い、生活がだんだん整ってきたように思います。
そして、先週からお仕事開始。この一週間は、見習いとして営業スタッフについて回って客先訪問をしていました。
 お客さんは日系企業、中国企業どっちもあるんですが、応対してくる方は全員中国人。商談はオール中国語。中国語初心者の僕は何を言っているのか皆目分からず地蔵状態。。
 後で営業スタッフがまとめて状況を説明してくれるのですが、その場での会話がある程度つかめないと細かい状況までは分からず、ビジネス中国語の必要性を痛感した次第。
 しかし、ボスは「中国語学校なんか行っている暇があったら仕事をしろ!」というスタンスの人なので、会社からのサポートは一切期待できない。自力でなんとかしなけりゃいかんわけです。
 そして、名刺の肩書きの話になったとき、「フィールドエンジニア?いや、営業でいいよ。営業経理(営業マネージャ)でいいんじゃない?」という上司のお言葉。
 エンジニア一筋11年から、いきなり営業マネージャです!しかも中国で!
 はっはっは。。
 中国式マネージメントはなかなかチャレンジングなわけです。
 
 一方で、中国に来ている日本人の方ともこの2週間で何人かお会いし、お話しました。やっぱ異国の地にいると、なんか連帯感がありますね。同じマンションの日本人の方ともすぐ仲良くなりました。
 そこで痛感するのは、駐在員と現地採用の待遇差。駐在員は基本的に住居費や中国語学校費は会社持ちだし、いろいろと会社から手厚いサポートがありますが、現地採用は基本なんでも自分でやらなくてはなりません。給料も普通は駐在よりは低めだし、なかなか厳しいのであります。
 ただ、現地に根付いて生活するという意味では、現地採用のほうが腰を据えて仕事はできます。駐在はコストがバカ高いので、そうそう会社も送れないですしね。。
 さてさて、がんばって明日からも仕事するぞ!

これは会社の近くにあるIKEAのオフィス。
Img_0002


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2012年5月 6日 (日)

上海で家探し

さて、上海に住むとなったら、まずは家を借りなくてはなりません。
家賃の相場観がない上、上海の家賃は年々上昇しているので、人の言うこともなかなか当てになりません。
上海暦10年のマネージャーからは、「最初、適当な不動産屋で、3000元(4万円ちょっと)くらいのぼろ物件借りてさ、3ヶ月くらいしたらまともなのに借り換えればいいじゃん」とか言われましたが、そもそも契約は一年単位で、契約途中でそんな簡単に借り換えはできないという。。
 これを上海暦5年の友達に話すと、「3000元なんて、超ローカルのぼろアパートで、初心者が住めるようなところじゃないですよ。すぐ設備壊れるし、交渉も自分でしなくちゃならないっすよ?悪いこと言わないから、8000元(11万円くらい)は出したほういいです。」と言われ、次に上海暦1年の駐在さんに聞くと、「今は日本から大量に人がきていて、家賃は暴騰しているのよね。1万元(14万円)くらいとか、そのくらいは普通よ?」と言われ、どのへんが相場なのかよくわからず。

とりあえず、地元の日系の不動産屋さんに物件を見せてもらうことにしました。
僕は日本人対応のある、日朋住宅 http://www.nippo.com.tw/ というところにお願いしました。
結構4000元から6000元でも、一人で住むには十分な広さの物件があります。
これで、4800元(7万円弱)。2LDK  90㎡
http://www.nippo-sh.com.tw/JhouseDetail.php?ID=026397
先人たちのアドバイスをもとに、8000元くらいの住宅も見たのですが、ゲスト用の寝室とシャワーが別にあったりして、一人暮らしには広い!液晶TVや防犯センサーがついていたりして、快適そうではありますが。
 そう、上海の場合、テレビ、洗濯機、冷蔵庫などの家電、ベッドや家具などは備え付けなのです。極端な話、入居したらその日から生活が出来るくらいの設備が入っています。もちろん、これは大家さんの所有物なので、壊したら自分持ちで修理しなくてはなりません。事前にまともに動くか確認が必須です。
 でもこれらは部屋の大きさには無関係なことなので、僕は手軽な広さの5800元(八万円弱)の物件に決めました。
20120505_1701
  
さらに、家主と交渉して、領収書発行なしで、5600元に割り引いてもらいました。まぁ、これは家賃が自腹だから出来ることですが。
 結構家主と交渉して出来ることも多いので、やってみるといいと思います。
 まぁ、後は家のトラブルはつきものと割り切って、エンジョイするんですかね。
 これからが本当の上海生活のスタートです!


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2012年5月 5日 (土)

上海までの一歩目

中国に住むための一歩としては、VISAを取らなくてはなりません。
中国の法令って時期によってころころかわるので断定的なことは言えないんですが、大まかに期間によって、下記に書いてあるような種類のビザがあります。
http://www.huaxin-law.com/mame/03mame.pdf
僕は商用で在住するので、Zビザを取らねばなりません。
必要書類を見ると、以下のようになっています。
・パスポート
・写真1枚
・外国人健康診断証
・外国人就業許可証書
・被授権単位査証通知

これらを領事館に持っていくとZビザは簡単におりるのですが、それまでの道のりが長かった。。
当初は、「健康診断は、上海でやったほういいし、ビザは現地で就業ビザ変えられるから日本からはビザなしで行ってもOK」と言われて油断していました。ところが、いざ渡中一週間前になって、会社から「Zビザで入国しないとだめです」と言われて慌てました。
 健康診断は、日本でやると、日中友好病院のような指定病院で2万5千円ほど払って受けることになります。さらに診断書発行まで一週間かかります。
...間に合わないじゃん。
中国大使館のHP に行っても具体的なことは書いておらず、電話も自動音声での案内があるだけです。
万事休す、と思いましたが、だめもとで領事館に直接行って問い合わせると、外国人就業許可証書があれば、外国人健康診断証はなくてもいい、ということでした。つまり、出発日までに間に合うと。
急いでもらったら、次の日には無事発行されました。
色々な人が、微妙に違うことをいうので、かなり戸惑いました。まぁ、今回の教訓を一言で言えば、人の言うことは当てにしないということでしょうか。
とにかく一次ソース(今回は領事館)に当たると。
右も左もわからないと、他人の言うことを頼りにする以外ないんですけど、その頼り具合が日本を100とすると、60くらいにとどめておくのがいいかなと。
別に必ずしも他人がだまそうとしているわけでなく、中国は年々状況が変わるので、その人の経験値が今当てはまるとは限らないんですよね。
これは、家探しにも当てはまります。
これは次で。

そして次は居住許可証をもらわなくてはならないんですが、2週間近く発行にかかるということで、19日に控えた大学院の卒業式に間に合わないかもしれない。。これも渡中以前では想像もしていなかったことです。。
色々壁はありますなー。


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2012年5月 3日 (木)

上海生活スタート

こんにちわ。お久しぶりのちぶぞうです。
サハラを走ってたと思ったら、今度は5月から上海で生活することになりました。
ポイントは、駐在ではなく、現地に就職というところです。。
つまり移住。
駐在と違って、会社のヘルプは殆どありません。
基本自助努力。
中国は、倫理観やルールの観念が日本や欧米とかなり異なるので、ビジネスも生活も、苦労が多いようです。
でも、エレクトロニクス全体が元気の無い日本を出て、一時ほどの成長率でないにせよ、重要な市場になるのは間違いない中国で根を張って仕事をしてみようと来てみました。
とはいえ、中国語も勉強はこれからという感じです。
僕の中国の一歩一歩が皆さんの参考になればと思います。

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