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2011年10月23日 (日)

-サハラマラソン完走記~走歴なしからサハラ250kmマラソンまで~ Stage4

この頃になると、朝起きると、体調が悪くなく、足もそれなりに動いていることを確認して、感謝するようになりました。
その日のレースからゴールすると、脚はへとへとになり、足は膨れてタイツやゲーターを脱ぐのに難儀するようになります。毎日新しいマメが出来て、歩くのも大変です。メディカルテントは混んで野戦病院状態。
思ったほどではなかったとはいえ、砂漠は昼と夜の寒暖差が激しく、深夜にはぐっと冷え込んで、風邪も引きやすい環境です。
トイレは砂を掘ったもので、気をつけてても、どこから感染するか、わかりません。
周りでもぽろぽろと、リタイア者が出だしています。
こんな中で、
明日は足は回復するんだろうか?
風邪引いたり熱出したりしないだろうか?
腹壊さないだろうか?
感染症にならないだろうか?
などと若干の不安を抱えながら、寝入ります。

そして目が覚めて、まだ走る気力を保てるコンディションにあるのを確認できると、
丈夫な体に生んでくれた親有難う。
まだ砂漠を走られてもらえていることに、神様からなにからもろもろありがとう。
と思わず感謝したくなるのです。

さてさて、飯を食い終わると、同じテントの中で、喜納ちゃんが、恒例のエールのために、学ランに着替えます。
このころになると、周りに興味をもたれたようで、「あの黒い服はなんだ」「毎日、朝のエールはなんていっているんだ?」と、他の国の選手に聞かれることが多くなりました。
「彼は、大学のチアリーダーなんだ」
「アレは、大学のユニフォームなんだ」
などなどと説明してきました。

恒例のブリーフィングでは、今日のレースは比較的穏やかなコースを走ることなどが説明されました。
そして、最後になんと、「今回のサハラレースのオフィシャルチアリーダーに、Mr.キナを任命しました!」と喜納ちゃんが紹介され、全選手の前で、エールをすることに!
慶応の応援団長が、サハラの応援団長に!
日本人選手がめっちゃ盛り上がったのはいうまでもありません。
スタッフも粋な計らいではないですか。
世界中から集った選手が、喜納ちゃんのリードで、「フレフレサハラ!」と声を合わせる光景は、爽快でした。
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出発直前に、テントメイトでぱしゃり。
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そして、スタート。

穏やかなコースといっても、ソフトサンドもある中を40km走るのですから、そんなに甘くはありません。
今回は、爪が剥がれそうになっている親指がすぐに痛み出し、自分でもペースがダウンしているのが分かりました。
どんどん抜かれます。
ペースを上げてキャッチアップする気力も脚力も残っていないので、とにかく自分のペースでひたすら早歩き。
チェックポイントが来るのが毎回待ち遠しいのですが、チェックポイントが見えた!と思って近づくと、ただの取材用の車だったりして、がっかりすることも多くなりました。
サハラ砂漠は、昔は海だった場所が多いようで、貝の化石などが、そこここに散らばっています。
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走ると、砂の表面に浮いている石灰質の石がちゃりん、ちゃりん、と音を立てる場所もあります。
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チェックポイントで、スタッフとぱしゃり。
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綺麗な二頭の岩山
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真昼の厳しい日差しの中、一歩踏み出すごとに激痛が走る足を抱えて走っていると、だんだん意識がぼんやりしてきます。
もう、うんざりだ。。。。

そのたびに、壮行会での友人の顔、サハラレースの公式ブログに寄せられたコメントなどを思い返し、「いや、絶対完走して帰るんだ!」と思い直して、「ちくしょー!」とか、「このやろう」とか無意味に叫んで、自分を鼓舞しました。

西日になり、後ろのほうを走っていたはずの台湾チームと遭遇。
Cimg0624
「そのコスプレはなんだい?」
「三太子様(台湾語で言われたので聞き取れず)だよ」
「えーと。。。その人は何者だい?」
「えーと。。。うーん。。まぁ、神様だね」
「へー」
的会話をし、テレビクルーに邪魔だといわれたので、離脱。

この日もなんとかゴールにたどり着くことが出来ました。
Cimg0628

他の日本メンバーはかなり調子があがっているようで、みんな順位は上昇傾向。
特にくろちゃんが大幅アップで調子がよさそうだ。
「ひざの痛みがなくなって、走れるようになったんだよ」

みんな、ほんとタフだなあ。

同じテントメイト(みんな結構早い)にも、「日本人、みんなここまで完走してるじゃないか。本当にタフだなぁ」と言われました。
僕は、かなりいっぱいいっぱいでしたが。。。

このときには、袖が摺れて、腕にはこんな水ぶくれが出来ていました。
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パンツのすそも、タイツのすそも摺れて、両脚に擦り傷も出来ています。
足は、マメだらけでぼろぼろ。
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肩も長時間荷物をしょっていることでガチガチに固まり、とても痛んでいます。
CP2で痛み止めを飲まないととても走れない感じになっていました。

夕食時に、トップのほうを走っている小野が、朝にカレーを食べたことで胃腸の調子がおかしくなり、苦しんだことを語ってくれました。同じくトップのほうのしゃなも爪の中にマメが出来て、自分でつめに穴をあけて処理したことを話してくれました。
みんな、それぞれにレースと闘っているのでした。

次の日は、もっともタフなステージである、「オーバーナイトステージ」です。
非常に厳しい闘いになりそうでしが、これが実質最後のステージになります。
自分の全てを使って、絶対に完走するんだ。
と、自分に言い聞かせ、それぞれ早めに寝ることにしたのでした。

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コメント

苛酷な環境だからこそ楽しめる…それもまたアドヴェンチャー。

ライヴァルも走り終わればみなファミリー…いいですね。

国籍を越えて、同じ地球人として仲間意識を持てるって…。

我らの惑星、地球を走りながらいろんなことを考えてみたいと思います。

投稿: 高繁勝彦 | 2011年10月23日 (日) 08時20分

コメントありがとうございます。
走っている間は微妙にライバル心を燃やして抜いてやりたい、抜かれたくない、と思っていても、ゴールにつくと、お互いよくやった、とたたえあう気持ちになりますね。
国境を越えて、同じ地球人として仲間意識を持てるって最高ですね。もう、国同士のめんどくさい話とかより個人として付き合えます。
高繁さんのアドベンチャーランニングも、本当にすごいです。

投稿: ちべぞう | 2011年10月23日 (日) 20時08分

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