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2009年10月 3日 (土)

【書評】「よかれ」の思い込みが、会社をダメにする―飛躍的成長を実現する全体最適のマネジメント

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友人のコンサルタントが「TOCを知ってる?」「TOCはすばらしいよ」「これからはTOCだよ」「TOC,TOC...」と言っているので、TOCの文字が載っているこの本を丸善で見かけて思わず買ってしまいました。

「よかれ」の思い込みが、会社をダメにする―飛躍的成長を実現する全体最適のマネジメント岸良 裕司(著) はTOCコンサルタントが書いた入門書です。イラストが豊富で、厚みも小さくて読みやすいです。

TOCはTheory of Cnstraintの略で、日本語で言えば制約理論。トヨタ生産方式を理論化したもので、工程のボトルネック、つまり制約に資源を集中してオペレーションの効率をあげましょうという意味のようです。トヨタの在庫管理の考え方を生産工場だけでなく、サプライチェーン全体に広げて少ない資源で効率的に利益をあげましょうということです。

・カスタマーはコスト低減を求めている

・大量購買はコストが下がって効率的

・大量生産は原価が下がって効率的

・開発には日程の余裕が必要

このような常識は本当なのかを疑ってみましょう、というところから始まっており、なかなかに目からうろこでした。

 トヨタ生産方式は、トヨタの人がコンサルタントになっていろいろな企業に導入されているけど、トヨタほどの成功を上げたところは一つもないといいます。これは、「カンバン」「アンドン」などの表面のみ真似して、考え方の本質を学んでないからであるといいます。全体最適化をして少ない資源で利益を上げるために何をすべきかを考え抜くのが本質だといいます。なるほどねー。

 でも、本家のトヨタも、最近は在庫やコスト削減を下請けに押し付けて原価低減を達成しているという評判もあります。本家ですら、トヨタ生産方式の真髄を保つのは難しいのかも知れません。

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コメント

 最近気が付いたんですが日立金属さんのS-MAGICって全体最適的な合金設計がなされているんですね。

投稿: トライボロジスト | 2012年5月28日 (月) 19時15分

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