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2009年10月28日 (水)

教育格差とか。

twitterではてなが流してた天才プログラマ中学生のインタビュー記事を見てびびる。
Rubyを最大63%高速化した中学生は超多忙!
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai/genius/05/01.html
"今年の夏休みに書いたレポートは 「任意の3次元ベクトル周囲での3次元回転行列の導出」。"

って、中学生ってレベルじゃねーだろ!

というかこの中学校の数学の授業、半端ない。

"金井氏が鞄から数学の授業で使っているというプリントの束を取り出し、見せてくれた。代数や暗号の問題が載っていた。出典を見ると、「京都大学の入試問題」と書かれたものもあった。"(塾ではない)

"金井氏:いま、RSA暗号を実際に解くためにフェルマーの小定理をやっています。先生は、「いま分からなくても高校でもう1回やるので気楽に楽しんでやって」とおっしゃっています。"(大学ではない)

( ´∀`)・・・・・・・

なんつーか、世の中の教育格差、開きすぎじゃない?この金井氏の受け答えも、もう極北を行き過ぎてて、全然中学生っぽくない。

まぁ、この写真の中二病なポーズが、ちょっとほのぼのとするけど(・∀・)

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2009年10月18日 (日)

【書評】「日本「半導体」敗戦」 湯之上 隆著

日本「半導体」敗戦 (光文社ペーパーバックス) Book 日本「半導体」敗戦 (光文社ペーパーバックス)

著者:湯之上 隆
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

久しぶりに日本の半導体について書いた書籍を読みました。

大体の半導体業界について書いた本や論文は、「日本は昔はよかったけど今はだめだ!」のパターンで、読むたび「そうなんだけどね・・」とため息をつきます。

前に取り上げた「NEC凋落の本質」やREITI(経済産業研究所)の研究員のレポートもそうです。

マゾなんですかね。

今回もまぁ、そのパターンの本です。

筆者は元日立のDRAMエンジニアで、早期退職勧告にしたがって会社を辞めて社会科学研究者として半導体業界の評論活動を行っている方です。割と名前はよく拝見します。

この本の主張や洞察に関しては、半導体業界に生息している多数のエンジニアにとって、特に目新しいことではありません。「過剰品質、過剰性能である」、「高コスト体質である」、「低コスト化技術が必要である」、「国プロはうまくいかない」などなど、普段から職場や飲み屋で議論しているようなことです。ただ、それを多数の数値データやインタビューの裏づけで説得力を高めているところが筆者の社会科学者としての仕事なんだろうと思います。

驚きはむしろ、2004年の時点で、半導体メーカーの幹部が「過剰品質、過剰性能」を指摘されて怒り出したというくだりでしょうか。アホじゃないでしょうか。中に出てきた、烈火のごとく怒ったという元社長というのは、故○本さんのことかな。DRAMにこだわりが強かったみたいだし。

ただ、筆者は元DRAMのデバイス・プロセス技術者という経歴からか、どうもデバイス・プロセス技術屋の視点から抜け出せていない気がします。低コストの量産技術が重要なことはもちろんなのですが、過剰品質・過剰性能を改めればそれだけで日本の半導体業界は復活するというのは少々甘い気がします。事実、筆者が低コスト技術志向で絶賛している台湾のDRAMメーカーはリーマンショックで軒並み経営危機に陥りました。そもそも、IDMやファウンダリでまともにビジネスになっているのはサムソン、インテル、TSMCくらいでしょう・・。つまり、低コストで作ればいいということではないのです。

 一方で90年代後半から躍進したQualcom, Broadcomなどファブレスメーカーについての記述が薄いように思います。彼らは投資負担の重い生産設備を持たないということ以上に優れたマーケティングと経営戦略が勝因であるように思います。

 つまり、これから半導体業界で商売するには個別技術よりマーケティングと経営戦略がますます重要になるという他業界では当たり前の話です。

 技術は重要だけど、あくまで何かを実現するための手段、基盤です。今までの半導体デバイス・プロセス技術者は、微細化ロードマップに従ってひたすら微細化することを目標にしていました。その技術をどう使うかを考えるのは他人の仕事とばかりに。これが今の技術者の苦境を招いている部分が大きいと思います。ムーアの法則にキャリアを頼れなくなってきたこの時代には、何を世の中に送り出したいのかを考え、その実現手段として技術を開発するという原点を、半導体技術者も見直すべきだと思います。

 

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2009年10月 3日 (土)

建築→電気と置き換えても同じなので泣ける

建築・現場の歩き方 いつのまにか建築学科の偏差値が工学部最低になってることについて

建築系といえば、少し前までは工学部の中では華のある(学生時代は・・・ね)学科と見られ、人気の高い学科だった。過去形で話すのが非常に残念なことだが、大学に残っている知人と会食したとき話題にでたのが、表題の「建築学科の偏差値が工学部最低になっている」って事。ためしに偏差値比較サイト(こんなもん受験生以外で見ることがあると思わなかったが。)で見てみると、確かに自分の受験時代とは違い、えらく人気が低下していると実感した。

自分の母校では未だ建築学科は人気があるという話を聞いたばかりだったので、意外でした。これ、建築の文字を電気電子と置き換えてもまったく事情は一緒です。

いや、お前10代で人生あきらめるには早すぎるだろって、言い切るほうが簡単なんだけど、これからこの業界に入ってくる予定だった優秀な頭脳たちが別の業界に行ってしまうのは、すでにこの業界にどっぷり漬かっている人間としてはあまりにも寂しい。
でも、自分だったら息子が建築やりたがったら、全力でとめる。少なくとも日本で技術者として生きるのは辞めろっていう。
高度成長期にこの業界に身をおいていた人たちのような、国の成長と共にその機関となるインフラを整備するという使命感、社会と一体となっているような高揚感は、今しばらくは得られないだろうと思ってる。社会のニーズと技術者としての達成感の向かう方向がずれてしまっているような気がするからだ。でも世の中にそういった場所がないわけじゃない。海外の設計事務所では、アトリエでありながら十分なフィーを貰い、人間的な暮らしをしている例だってある。

 半導体業界で、自分が思っていたことと同じようなことを建築業界の人が書いているので、結構泣けました。低成長時代というのは、夢がないですね~。

 インド、中国などの新興国でチャンスを見つけようというのも同意。これからは世界に自分の仕事を発信していくようなやり方をしないと、面白いことはできないのかもね。

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【書評】「よかれ」の思い込みが、会社をダメにする―飛躍的成長を実現する全体最適のマネジメント

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友人のコンサルタントが「TOCを知ってる?」「TOCはすばらしいよ」「これからはTOCだよ」「TOC,TOC...」と言っているので、TOCの文字が載っているこの本を丸善で見かけて思わず買ってしまいました。

「よかれ」の思い込みが、会社をダメにする―飛躍的成長を実現する全体最適のマネジメント岸良 裕司(著) はTOCコンサルタントが書いた入門書です。イラストが豊富で、厚みも小さくて読みやすいです。

TOCはTheory of Cnstraintの略で、日本語で言えば制約理論。トヨタ生産方式を理論化したもので、工程のボトルネック、つまり制約に資源を集中してオペレーションの効率をあげましょうという意味のようです。トヨタの在庫管理の考え方を生産工場だけでなく、サプライチェーン全体に広げて少ない資源で効率的に利益をあげましょうということです。

・カスタマーはコスト低減を求めている

・大量購買はコストが下がって効率的

・大量生産は原価が下がって効率的

・開発には日程の余裕が必要

このような常識は本当なのかを疑ってみましょう、というところから始まっており、なかなかに目からうろこでした。

 トヨタ生産方式は、トヨタの人がコンサルタントになっていろいろな企業に導入されているけど、トヨタほどの成功を上げたところは一つもないといいます。これは、「カンバン」「アンドン」などの表面のみ真似して、考え方の本質を学んでないからであるといいます。全体最適化をして少ない資源で利益を上げるために何をすべきかを考え抜くのが本質だといいます。なるほどねー。

 でも、本家のトヨタも、最近は在庫やコスト削減を下請けに押し付けて原価低減を達成しているという評判もあります。本家ですら、トヨタ生産方式の真髄を保つのは難しいのかも知れません。

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【技術参考書】:図解でわかる はじめてのデジタル画像処理

図解でわかる はじめてのデジタル画像処理 (単行本(ソフトカバー)) Book

画像処理を勉強しなくちゃいけなくなり、図解でわかる はじめてのデジタル画像処理 (単行本(ソフトカバー)山田 宏 尚(著)を読みました。

画像処理を初めの一歩から網羅的に解説していてとても分かりやすい。自分のような超初心者にはとても参考になりました。処理方法の詳細については触れていないので、これで概要をつかんでから次のステージに進むのがよいように思われます。

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