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2009年4月30日 (木)

日本の半導体産業の行方

NECエレクトロニクスが、ルネサスという会社と合併協議開始したそうですね。
日本のシステムLSI業界は、NEC+日立+三菱、富士通、東芝、そのほか(ロームなど)と大きく分けられることになりました。

富士通の半導体部門は力が弱くて金融危機前からやばいと言われていたし、東芝のロジック部門も売りがない上ソニーから買った工場の負担があり、どっちも単独でやっていくのは難しいんじゃないでしょうか。

そして、NEC+ルネサス。正直、合併しても先行きは暗い。事業を強化するための合併というより、ライバルを一個減らしたという意味しかないように思えます。両社合わせて赤字は2600億円。従業員5万人。工場は分散しているし、製品も被りまくっているので、短期間でものすごいリストラをしないといけないでしょう。社内文化の融合にも時間がかかります。会社が立ち上がるまで市場が待ってくれるか。
しかも日立、三菱、NECの持ち株法適用関連会社になるそうです。親会社がなんと3つ。3つの親会社のご意向を伺いながらの経営は、大概身動きとれなくなるので、もう最悪ですね。エルピーダという同じ3社合弁の半導体メモリの会社は、同様の問題で沈み続け、一時会社清算の直前まで行きました。こういう会社は内部昇格では舵取りは難しいので、是非やり手のプロ経営者を外部から呼んで欲しいものです。

ローム、パナソニックなどはここまでの落ち込みではないですが、ロームもかつてほどの成長率じゃないうえに、OKI半導体の買収などが重なって楽ではないと思います。パナソニックはいつまで自社でデバイス開発をやるんでしょうかね?

半導体装置メーカーは更に厳しいようで、300mウエハ搬送装置世界最大手のASYSTが会社更生法を申請したようです。

TSMCやインテルなど、海外の半導体大手も厳しいのは厳しいのですが、必要な部分への投資は続け、着々と不況後への手を打っているような気がします。

もう日本の半導体メーカーは、ちまちまと合併や売却などを繰り返すのではなく、経産省主導で一度主要大手は全部解体し、1つのファウンダリと数個のファブレスに再編成するのが一番だと思います。日本の会社はIDMを標榜して垂直統合の優位性を強調していても、実態としてはファウンダリ事業とファブレスでもやっていける事業に分けられちゃうと思ってます。マイコンなんて別にファブレスでやったっていいと思うんですよね・・。とにかく工場は世界で戦える規模になって初めて展望が描けるでしょう。個別事業も工場を埋めるために赤字受注のようなことはせず、マーケティングと商品開発に力を集中することが世界で生き延びる道じゃないでしょうか。

ちなみに、外資メーカーの日本法人のリストラはすごいようで、失業した技術者が人材市場にあふれているようです。てか、成長市場はすでに中国やアジアに移っており、日本にデザインセンターを持つ意義はだんだん少なくなってきているんじゃないでしょうかね。日本の技術者の質を買ってもらえているうちはいいですが・・。

んー、半導体業界は、どんどん厳しくなってきてますね・・。しかし不況で逃げ場もないので、このGWは勉強します。

・・学生時代に内定を断った会社が好調で(平均年収が1300万円)、一瞬過去を後悔しかけましたが、負け犬っぽいのでそれは止めます。

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