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2008年10月24日 (金)

藤原直哉さんと、事業本部長の話

 小鳥ピヨピヨさんが紹介してて、聞いてみて面白かったのが、経済アナリストの藤原直哉さんのポッドキャストです。

藤原直哉のインターネット放送局

住友電工から経済企画庁出向を経て、ソロモンブラザーズで投資戦略を担当し、現在シンクタンクを主宰していて自分では農園もやっているという藤原直哉さんが、独自の視点で、今の政治・経済情勢を語ります。特に面白かったのは、いちるさんも書いているように、アメリカの覇権金融主義の考え方の由来を南北戦争くらいから紐解く以下の対談です。

対談 「アメリカの世界帝国なるもの-その1」

対談 「アメリカの世界帝国なるもの-その2」

これに興味を惹かれて、他のポッドキャストも聞いてみました。大体繰り返している主張は以下の通りです。

・とにかく今は大混乱期で、来年あたりはすべての既成秩序が「解散」というくらいの大混乱に世界が陥る。大恐慌はすぐ間近に迫っている。

・金融がストップした後は、経済がストップする可能性がある。そうすると、世の中のシステムがすべて崩壊し、大都市にいる人ほど困る。何も考えないで怖いとか言っていると激流に流されていって終わってしまう。

・大混乱期には、自分の身近な人のつながりが重要。

・ネオコンなど新自由主義者は悪の権化。米国追従の小泉・竹中ラインは売国奴。

・米国の時代が終わった後は、日本の時代が来る。

・このような混乱期は、温かく楽観的なリーダーシップが必要。冷たいリーダーシップは駄目。

あまりに断定的なところは少し割り引いて聞くのかなと思うんですが、とにかく、藤原さんの話を聞いていると、黙示録の世界が現実になるような、天と地がひっくり返るような世界が来るような気がしてくるわけです。こんなサラリーマンなんてやってて大丈夫かなとか思ってしまったりするのですが・・・

 一方、今日、勤務している会社の事業本部長と雑談したわけです。この人はかなりアクティブな人で、顧客や同業他社のところにしょっちゅう行ってて、業界の状況とかマーケットの状況とか、ある程度肌感覚で分かっているわけです。で、彼の話を聞くと、やはりサブプライムの影響で市場は不況に陥っているものの、いきなり天地がひっくり返ってすべての秩序がぶち壊れるということでなく、現在の世界と地続きで、今後の会社のポジションの見通しを語っていました。

 この状況の読み方の食い違いは、藤原さんが意図的に危機感を煽っているとか、わが社の幹部が世の中について鈍いとかいうことでは必ずしもなく、やはり経てきたキャリアの違いが世界観に影響しているのかなと思いました。藤原さんの在籍していた金融界は、リーマンが潰れ、投資銀行ビジネスが崩壊するという、まさに既存秩序崩壊の、大混乱の真っ只中にいるわけです。それは、やはり世界への見方に影響すると思います。一方で、製造業は、もちろん金融の混乱の影響は受けるわけですが、仕事としては、モノを作って売っていくという世界が変わらず続いていくわけです。

 その違いが、現在の世界観の違いに繋がっているのだと思います。 

 果たしてどちらがより正しいのか。自分は、藤原さんのいうように6京円に達するデリバティブ残高は、予想をしないような影響を世の中に与える可能性があるとは思います。ただ、戦時だろうが、大恐慌だろうが、大部分の庶民の生活は淡々と続いていたわけで、必要以上に恐れることはないと思います。また、こういうときはモノを作っている実業は強いと思いますね。人間の生活に本当に必要なモノを作っていれば、結構生き残っていけるのではと思います。

 個人的には、混乱の時代って怖いけどワクワクするんですよね。どんな時代がやってくるのか、楽しみではあります。

 こういう時代になると、経済や政治をきちんと勉強しなおしたくなりますね。

 

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