シンラドームテクニカルデモを見て思ったこと
前のエントリの続きみたいになってしまいますが、シンラドームテクニカルデモを見て思ったことがあります。
ドーム状スクリーンに6台のプロジェクタを協調させてシームレスの高精細3D動画を実現しているのですが、それだけでなく、ネットワークを通して地球上の様々なデータベースからデータを引っ張ってきて画像に協調させて見ることが出来ます。
たとえば、人工衛星の軌道をリアルタイムで表示したり、各国の石油消費量を視覚化して地球上にマッピングしたりです(いい感じさんに画像があります)。
地球のデータ自体もNASAで毎日更新してインターネットで公開しております。
すごいと思ったのは、こういうデータが日々更新されてネット上で公開されているということですね。ソフトウェアの技術があれば、それらを処理し、視覚化して映像として我々の前に出すことができます。
こういう状況を見て感じたのは、これからの時代は政治学者、経済学者でもソフトウェア、情報処理のスキルがあるかどうかで大きく力に差が出るんだろうなあということです。
世の中のマクロ情報的な情報、ミクロな情報が日々いろいろなデータ形式でネット上にこれだけ公開されているのです。しかし、情報処理のスキルのないものが見れば、ただの電子データの固まり・・。それらを様々な切り口で加工できるような情報処理スキルのある人文科学系の学者は、そうでない学者と分析力に雲泥の差が出るのではないでしょうか。
しかし、そういうギークな人文科学系学者というのは、理系文系を区別して教育する日本では生まれにくいだろうなあ。
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