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2008年9月25日 (木)

シンラドームテクニカルデモを見て思ったこと

前のエントリの続きみたいになってしまいますが、シンラドームテクニカルデモを見て思ったことがあります。

ドーム状スクリーンに6台のプロジェクタを協調させてシームレスの高精細3D動画を実現しているのですが、それだけでなく、ネットワークを通して地球上の様々なデータベースからデータを引っ張ってきて画像に協調させて見ることが出来ます。

たとえば、人工衛星の軌道をリアルタイムで表示したり、各国の石油消費量を視覚化して地球上にマッピングしたりです(いい感じさんに画像があります)。

地球のデータ自体もNASAで毎日更新してインターネットで公開しております。

すごいと思ったのは、こういうデータが日々更新されてネット上で公開されているということですね。ソフトウェアの技術があれば、それらを処理し、視覚化して映像として我々の前に出すことができます。

こういう状況を見て感じたのは、これからの時代は政治学者、経済学者でもソフトウェア、情報処理のスキルがあるかどうかで大きく力に差が出るんだろうなあということです。

世の中のマクロ情報的な情報、ミクロな情報が日々いろいろなデータ形式でネット上にこれだけ公開されているのです。しかし、情報処理のスキルのないものが見れば、ただの電子データの固まり・・。それらを様々な切り口で加工できるような情報処理スキルのある人文科学系の学者は、そうでない学者と分析力に雲泥の差が出るのではないでしょうか。

しかし、そういうギークな人文科学系学者というのは、理系文系を区別して教育する日本では生まれにくいだろうなあ。

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2008年9月23日 (火)

シンラドームで最新3Dムービーを見てきた。

「天才エンジニアが開発した最新3Dバーチャルリアリティを体験するのだ!」

という友達の誘いで、科学技術館のシンラシアターに「シンラドームテクニカルデモ」を見学に行きました。

九段下で降りるとすごい行列が!

Cimg3953

と思ったら、武道館の筋肉少女帯ライブでした。

シンラシアターは62席のドーム型のシアターで8/20にオープンした新しい施設です。

http://www.astroarts.co.jp/news/2008/08/19synra/index-j.shtml

今回は、開発者の高幣さんの解説付きでデモが見学できるというラッキーな特典つきです。

オリハルコンプロジェクト(高幣さんの会社)http://orihalcon.jp/

ネーミングがステキ。

デモスタート!

Cimg3961_3 

いきなり立体地球がどーん!みんな「おー!」

この人工衛星で取った地球のデータは、NASAのサイトからダウンロードでき、毎日更新されているそうです。もう、そんな時代なんですねー。

Cimg3963_2

宇宙ステーションが目の前に飛び出て「おー!」

Cimg3970_2

宇宙の大構造。プレステのコントローラで地球一個から、今解明されている宇宙の大構造までリアルタイムに拡大縮小することができます。また、宇宙の生成、月の生成のデモムービーも星や岩が立体的にダイナミックに目の前を飛んでいくので、すごい迫力でした。子供はみな星をつかもうと必死でした。

これらの画像は理研やNASA、国立天文台と協力して、スーパーコンピュータによる科学計算に基づいて作成したということです。シアターの画像もネットワークで世界の拠点と協調することも可能で、様々な研究機関とプロジェクトを試みているということです。

Cimg3982_2

これは、googleストリートビューにも使われているカメラ。一台300万円!だそうです。

これをしんかい2000に積んで深海の画像を立体で再現するというプロジェクトも考えているそうです。

ドーム型の大型スクリーンに複数台のプロジェクタを協調して映像を映し出し、それをシームレスに動かすという、かなり大規模なシステムですが、システム設計は基本的に高幣氏一人で行ったようです。他にモデリング担当者を含めても数名のかなり小規模な人数で完成させたそうです。そのかわり、ドーム運営の自由度は高いようで、シンラドームを一種の実験場として、バーチャルリアリティに関心のある人や、3D映像を使ったプロジェクトのアイデアのある人と面白いプロジェクトをやってみたいということでした。

高幣氏は、学生時代に研究室のPCがウィルスに侵入されたとき、リアルタイムでワクチンを作って戦ったという逸話のあるエンジニアで、欧米のカンファレンスでも評価の高い本物のギークです。技術や、やりたいプロジェクトを語る彼の熱い語り口に、久しぶりにエンジニアってかっこいいなーと思いました。

だって、自分で作れちゃうんだもんねー。

なんだかんだいって、すごい技術を生み出せるってかっこいいよねー。

彼が会社で使われるエンジニアじゃなくて、本当にやりたいことを追求しようとしているところが生き生きしててかっこよく見えるのかなとも思った。

深海の立体画像が出来たら、また呼んで下さい。

Cimg3984

最後に、見学者に好き放題落書きされてしまっている画像(笑)。落書きも簡単に立体化できてびっくり。

オリハルコンプロジェクト:シンラドームテクニカルデモやりました

「シンラドームテクニカルデモ」に参加された方のブログはこちら。

  • 「シンラドームテクニカルデモ」を見てきました : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
  • 科学技術館「シンラドーム」がすごすぎた - カイ士伝
  • 科学技術館の「シンラドーム」テクニカルデモに行ってきたよ!:小太郎ぶろぐ
  • いい感じ: 魔法を見た。:シンラドームテクニカルデモ
  • るんるん♪  : 科学技術館シンラドーム テクニカルデモ
  • 「シンラドームテクニカルデモ」様々なコンテンツとシンクロする科学技術館シンラドームのすごさ:[mi]みたいもん!
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    2008年9月20日 (土)

    おもしろ特許

     仕事柄、特許サーチをよくやるのですが、たまに面白い特許出願が引っかかって楽しませてくれます。

    例えばこれ。

    Music

    無音の音楽ソフトって!画期的すぎるwww

    音楽用ソフトから精神エネルギーが放射できないのがなんで「課題」なのか、それも全然よくわからない。Fujijunko

    どんだけ藤純子(寺島しのぶの母親)が好きなんですか!

    てか、発明の図がたんなる藤純子の肖像画だし。意味わからん。

    Reiyaku_2

    や、これもいいですねえ・・・・「私の霊力を利用して」って、特許出願する意味あるのか??

    さらにその請求項。

    Seikyuu

    え?貞子??

    こ、怖い!怖いよママ!

    Utyuu

    うん・・・なぜこの装置から「宇宙エネルギー」なるものが出るのか謎です。 どーも4番の箱の変な模様がキーポイントらしいのですが・・。なんか、いろんな資料をつけて説明しております。

    Tyousa

    上は、宇宙エネルギーを照射したばあいとしなかった場合の比較だそうです。一つだけどちらでもないってのがまたwww

    上の出願では、「宇宙エネルギー」は現在の科学で説明できないエネルギーの総称だそうですが、そんなの特許ではないんでは・・・。特許庁のHPには「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものを保護の対象とします。」と書いてあります。

    これらは出願公開されてるだけで、審査請求はしてないので、どれも特許になってません。

    しかし、出願時に特許事務所に頼めば相当なお金がかかるし、全部自分でやると相当の手間がかかるのに何を考えているんですかね。

     よく雑誌の裏広告の怪しいグッズに「特許出願中」と出てたりしますが、そういうことなのかもしれませんね。

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    2008年9月18日 (木)

    他社との提携を模索する富士通マイクロエレ

    富士通マイクロが複数社と提携で協議を開始(ロイター)

    富士通マイクロエレクトロニクスの岡田晴基社長は10日、ロイターとのインタビューで、国内外の複数の半導体メーカーと提携に向けた協議を開始したことを明らかにした。岡田社長は想定する提携内容について「開発、生産、事業統合までいろいろな選択肢がある」と述べた。来年3月をめどに合意を目指す意向だとしている。

     富士通の半導体事業は、本社と一体となってやる!とずっと言い続けていたのが、結局NECエレから5年遅れての分社化、そして社長の突然の退任とかなり混乱しておりました。しかも、ライバルに比べて事業規模が小さい。結構厳しいポジションで、他の会社との提携もしくは事業統合は避けられないと思われておりました。

     現在は日本勢としては大まかに東芝-NECエレクトロニクス-IBM連合、ルネサス-松下、ロームなど独立系という形になっております。このうち、NECエレは、昔からのライバル意識があるので、提携は難しいように思われ。東芝と組めば、NECとの関係を見直す可能性があります。ルネサスとはうーん、どうでしょうかねえ・・。

     富士通は半導体事業規模は小さいですが、スパコン用チップなど最先端技術には定評があります。バックに富士通本体という顧客も抱えているわけで、ここがどことくっつくかで日本の半導体業界再編はかなり変わってきそうですね。

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    半導体業界の利益率は落ち続けている

     リーマンブラザーズや、AIGなど、今までブイブイ言わせていた金融業界が軒並みまずいことになって、世間を騒がせていますが、だからといって半導体業界はそれに比べればましかというと、そういうわけでもないようで・・・

    iSuppli: Chip biz has lost 'money-making touch'(EE times)

    アイサプライによると、半導体業界は、かつてはエレクトロニクス業界の中で相応の利益率をあげていたのですが、ここ数年はじわじわと落ちてきているそう。2004年は17-18%あったものが、2008年は一ケタ台の利益率しかないそうです。

    アイサプライのCEOのLidowによると、業界は強者と弱者の二極化がますます進むそうで、他人のシェアの奪い合いで生き残れる時代じゃないそうです。会社が生き残るためにはますます戦略が重要になるというわけです。

    しかし、僕が就職した2001年前後から、半導体業界はどんどん厳しい方向に向かっていく一方ですね。今まで日系メーカーは調子は悪くても業界全体としては好況という時期はあったのですが、ついに業界全体として踊り場というか低成長の時代が来てしまったということですね。

    この中で、果たして日系メーカーは生き残れるんでしょうか。

    まー、会社がどうこういうより、自分個人が業界で生き残れるよう、力をつけていかなければなりませんね。半導体技術者が生き残るためには、要求されるモノを作れる技術力もベースとして当然大事ですが、こういう時代には、どのような技術がこれから必要か、それをどう構築してどう事業として実現していくか、などシステムの構築能力や、人を引っ張って組織力で実現していくためのリーダーシップ、コミュニケーション能力がますます重要になっていくと思います。もちろん、個別技術に秀でた職人的なスペシャリストも必要ですが、要求されたことを実現するだけの能力では、どんどん待遇面で厳しくなっていく時代かなーと思います。

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    2008年9月15日 (月)

    リーマンブラザーズ破綻

    かなり世間を騒がせてますね、リーマンブラザーズ破綻。

    リーマン、破産法の適用申請(読売新聞)

    金融庁、リーマン日本法人に業務停止命令(NIKKEI NET)

    リーマンといえば、その昔ヒルズ族の代表格として世間でもてもてだった外資系投資銀行。
    行員が女子アナと結婚したり。
    http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_10/g2005100506.html
    ライブドア事件の黒幕といわれたり。

    小鳥ピヨピヨでいじられたり http://coolsummer.typepad.com/kotori/2005/02/post_21.html

    てか、元大蔵省の偉い人で早稲田客員教授の榊原英資って、リーマンブラザーズの顧問やってたんですね。

    そんな感じで、ちょっと前までは大金持ちエリートサラ「リーマンブラザーズ」のセレブイメージばりばりだったんですが、今や外資金融といえば、かなりヤバイ業界の代名詞のようになってしまいました。

    やっぱ、金融商品の売り買いで利ざやをとっていく商売というのは基本虚業なので、いいときは濡れ手で粟ですが、悪いときは落ちるのもあっという間ということで。
    諸行無常・・・

    まあ、金融業界というのはそういうものなので、実際そこに働いている人は淡々と受け入れて次の就職先を探しているでしょうがね。

    今度の金融業界の混乱は、世界的な不況に発展するんじゃないかということで、ほんとげんなりさせてくれます。

    でも、自分なんかは今回のことで、学生の間で就職先として、地味に堅実に稼ぐ製造業が見直されるんじゃないかなーと期待しております。
    やっぱ虚業より実業だよねーということで。

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    2008年9月 8日 (月)

    仕事と勉強

     ぼくちんは技術者のくせにプログラミングが苦手です。
    基本情報処理技術者試験を受ける時にC言語だけは勉強したのですが、速攻忘れました・・。

    でも、今はプログラミングをちゃんと習得しようと思いたち、K&R(C言語の古典)などを読み始めてます。

    なぜならプログラミングが出来ないと仕事がこの先うまくまわせないように感じるから。
    複雑なシステムは回路図こきこきと書いているのでは限界があります。処理のアルゴリズムをC言語かなにかでシミュレーションしないと・・。

    考えてみると、会社に入ってからこのかた勉強ばかりしている気がします。

    入社時は、電気電子系の仕事なのに、金属工学出身で電気は全然素人。

    電磁気の基礎と、電気回路、デバイス物理を一から勉強する

    高周波関連の仕事に就く

    高周波電磁気学、高周波デバイスの勉強をする

    仕事を進めていくうちに、電子回路やアナログ情報処理の知識がないと顧客部門と話ができない

    アナログ電子回路を勉強する

    それが高じてアナログ回路技術者に社内転職

    アナログ電子回路、PLL、フィードバック制御、その他実務的なことを一から勉強

    設計対象が高機能化してきて、年々デジタル制御の割合が大きくなっているので、アナログだけじゃなくデジタルシステムを知る必要がある。

    デジタルシステムおよび、アナログ-デジタル混載システムの勉強をはじめる

    デジタルシステムを構築したり設計するには、ハードウェア記述言語やC言語など、プログラム言語を知らないと厳しい

    プログラム言語の勉強をはじめる←いまここ

    さらに、顧客部門のシステムを知らないと、仕様も作れないので、顧客部門のシステムの勉強もし続けます(インターフェースとか、RFとか、EMIとか、その他仕事によりますが)。

    同じ部署で同じ仕事をやっていても、技術の進歩が激しいので、畑違いと思っていた分野の知識が必須になる場合も多いです。また、今までやってた業務でも、基礎は意外と忘れてたりするので、定期的なブラッシュアップは必要です。もちろん、異動すれば、その分野は一から勉強しなおしなわけで。
    そこまでがんばって勉強しないで適当にやっている人もいて、それでも給料は一緒なのですが、やっぱり時代にキャッチアップできない人にはそれなりの仕事しか来ないわけです。適当こいていても、不満たらたらだったりするわけです。現場の人間として面白い仕事しようとしたら、やっぱスキルを磨かないといかんわけです。

    一方で30代も半ばに入り、いつまでも現場の一技術者でいることに危機感も感じるわけで・・とはいえ、現場での能力が低い人間に人は付いてこないわけで・・。
    人格的なカリスマゼロを自認している私めは、どちらにしろ勉強し続けるしかないわけですなー。
    んー、眠い・・・

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    2008年9月 2日 (火)

    DENPA~電刃~

    Denpa

     友人の中では新しいものに対するアンテナが断然高い小鳥ピヨピヨのいちるさんが「ここ数年でぶっちりナンバーワンの衝撃」とレポートしてて、俄然興味のわいたファッションとアニメとエレクトロの融合イベント「DENPA」に参加してきました。

    Cimg3910_2

    すげー楽しかった!

    なにこれ??いちるさんのレポートにもあるけど、すごい新しい!感じがする。

     今までまったく接点のなかったアニヲタな方や、コスプレイヤーな方々や、ヲタ芸の方々と同じ空間で、なんの違和感もなく一体感を持って盛り上がりました。新鮮!

    Cimg3947 Cimg3917

    コスプレイヤーの方々って、間近で見ることはあまりなかったけど、かわいいですねー。

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    初音ミク(これは俺もわかった!笑)。腕の模様は音に合わせて光るのです。

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    デスノートの「L」と20世紀少年の「友達」。予言の書も手作りで、中まで本物そっくりに作ってます。

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    予言の書を手にたたずむ「友達」・・・しかし、衣装は不思議の国のアリス・・・

    ヲタ芸も初めて目の前で見ましたが、結構迫力がすごかったです!

    うーむ、これからの時代のモテは、ヲタ芸かもしれない・・・

    普通のクラブのヒップホップなどのイベントより、全然ピースフル!

    ナンパとか、喧嘩とか、そういう攻撃的な雰囲気なし!

    でもみんなフレンドリー。

    純粋に好きなものに熱狂している一体感がある雰囲気でした。

    アニメヲタクとか、アキバ系とか、ファッションとか、音楽とか、そういう偏見とか垣根を取り払った空間は、日本発の新しいクラブカルチャーが生まれていることを感じました。

    行ってみて、ちょっと世界観変わりました。

    流れているアニメソング、ちょっと覚えたいと思ったもん!

    コスプレも、興味出てきたし!

    話しかけてくれたコスプレの子とまったく会話続かなかったのが悲しかったし(笑)

    なんか、すごいエネルギーが出ているイベントでした。

    次も遊びに行ってみたいなあ。

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