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2006年11月19日 (日)

三鷹光器の中村社長のお話

を聞いてきた。
この会社は、天体望遠鏡や医療光学機器では有名な企業なのですが、以前読んだ創業者の会長のインタビューが面白く、関心をもっていたのです。

息子の社長も負けず劣らず面白かった。
企業規模はいわゆる中小だけど、アイデアで大手に優る実績を上げてきただけあって、とてもユニークで熱い。
例えば、製品は殆ど超精密機器なのですが、なるべくコンピュータを使わずにシンプルに制御するアイデアを考えるのです。社長曰くは、コンピュータに使用する半導体は環境によくない物質を使用しているから、それをばらまくような製品にはしたくないとのこと。半導体屋には耳が痛いですが・・
それはそうと、同じ機能を実現するならなるべくシンプルな仕組みにするというのは、技術的に利にかなった考え方です。

あと、人材に関する考え方もとても面白かった。入社試験でランプの絵を書かせるというのは有名な話なのですが、背景を入れるか入れないか、影をどうするか、などなど書き方で適性が判断できるそうです。そして、業務での報告やアイデア提案は基本的に手書きの絵でやるそうです。文字だと各々イメージが違うけど、絵だとイメージを一致させやすいからだそうです。
また、入社して3ヶ月は機械の刃を研がせたり、五寸釘を木材に打ち込んだりの訓練を行うそうです。そうやって、若手のうちは徹底的に現場の感触を叩き込んで、設計と出来上がってくるモノのイメージを完全に一致させるような訓練を行うそうです。そうすると、構想段階で実現可能なアイデアが浮かんでくるようになるそうな。なんとCADを使っていいのは、課長級以上だそうですw。
半導体の世界で製造部門と設計部門の乖離が問題になっていたりしますが、こんなところにヒントがありそうですね。

社長が潰したい会社はソニーと任天堂だそうで、理由はゲームは子供の手先の訓練の機会を奪うからだそうです。優れた手術医が減ってきているそうで、教育も含めて危機感を感じているそうです。

「僕がやってる半導体は、作っているときは本当にものづくりなのですが、製品はゲームに使うチップです。ものづくりすればするほどバーチャル世界を広げる結果になるのですがどうすればいいですかね?」
と質問したら、
「それならその素晴らしい設計技術を、私のやっているような環境分野の機器開発に応用しましょう」
と、ご自身の考案された太陽発電システムについて熱く語っていただきました。

いやー、やっぱりすごいわあ。ソニーの創業者とかホンダ創業者とかもこんなノリだったんじゃないですかね。世の中を変える技術を出す企業の経営者ってのは、やっぱ一流ですね。

かなり刺激を受けました。日産ほにゃほにゃを考える上でも参考になりそうです。

でも、僕任天堂の岩田社長もかなり好きなんですけどネー・・

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