2009年7月 2日 (木)

2008年の年収世界一

世界的に株価が暴落した去年、さぞファンドマネージャーやってる人は冷や飯食っているだろうと思いきや・・・・

「世界一は年収2500億円!ヘッジファンドマネージャーランキング2008」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0421&f=business_0421_052.shtml
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  ルネサンス・テクノロジーズを率いる1位のジェームズ・シモンズ氏の08年の報酬は2500億円だった。すでに71歳になるが、現役として活躍。
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ねねね年収2500億????
一人が得た報酬ですよ???

僕ちゃんなら、真面目に働いても3万年はかかります。
MJの遺産980億も目じゃありません。

ほほほほー・・・・・
ほー

世の中広すぎますねー。

シモンズ氏は数学の専門家で、MITとハーバードで数学の教授をやっていたそうな。
数学がこんなにお金になるって知ってたら・・・
あー、大学生やりなおしたい。

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2009年6月20日 (土)

VLSI symposium 2009

京都で行われた半導体業界の3大国際学会の一つといわれるVLSIシンポジウムに参加してきました。
デバイスパートと回路パートのジョイントセッションだったのに、なんとなく人が少ないのはやっぱ不況の影響があるのでしょう。以下雑感。

・エコ志向反映して、低電力をアピールした技術が多い。

・人体向けデバイスの発表が年々増えている。胃カメラ代わりに飲み込むカプセルとか、体に身につけるデバイスとか。プレナリートークでは、脳みそに電極を埋め込んでパーキンソン病の手の震えを改善する研究が発表されてた。

・昔よりテクノロジの進化はゆるくなっている気がする。

・半導体業界は台湾・韓国人に牛耳られている。アメリカの大学や企業も、発表しているのは中国・韓国系の人。UCバークレーもUCLAもハーバードもインテルも、学生も教授もみなアジア人。インド系はじわじわ。日本人の存在感は薄い。そして日本人以外はみな英語が普通にしゃべれる。

 正直、聴講した中ではぶっ飛んでて面白いという技術はなかったです。ノキアの次世代モバイルのコンセプト画像くらいかなー。

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2009年6月 9日 (火)

TBSとルーキーズ

 TBSの「ROOKIES」の番宣がすごいようだ。
5月最終週は、ルーキーズ一色で番組表が塗り固められていたそうな。
しかも、他局まで出張番宣してたということで、TVをつければ必ず汚れたユニフォームを着た佐藤隆太がいるという状態だったようである。
 楽天の買収騒動のときには天下の御旗にした「公共の電波」を、自局の映画宣伝で独占利用してしまうというなんともほほえましい状態です。
ネット内での批判は強く、小田嶋隆には、
「はいはいはいはいはいはいはいわかりましたわかりましたわかりました。どーせオレらの番組は番宣番宣番宣番宣番宣の舞台です舞台です舞台です。どうせ舞台です豚です媒体です作品じゃありません番組でもありません豚豚豚豚です豚六。土曜8時を百回連呼しとけばオッケーということですね。土曜8時土曜8時わかりますわかりますわかりますわかりました了解了解」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090605/196820/?P=1
なんつって揶揄される始末。

そんなにルーキーズに社運をかけているのかTBS。

しかしまぁ、視聴率がこんな調子じゃ仕方ないか。
*3.9% 05:30-06:00 TBS みのもんたの朝ズバッ!・5時台
*7.3% 06:00-07:00 TBS みのもんたの朝ズバッ!・第1部
*7.4% 07:00-08:30 TBS みのもんたの朝ズバッ!・第2部
*4.6% 08:30-09:55 TBS はなまるマーケット
*4.3% 09:55-10:50 TBS ROOKIES
*3.4% 11:00-11:55 TBS ひるおび!・午前
*4.0% 12:00-14:55 TBS ひるおび!・午後
*1.6% 15:00-15:54 TBS 白夜行
*7.7% 16:00-16:53 TBS 水戸黄門
*3.9% 16:53-17:50 TBS サカスさん
*4.2% 17:50-18:45 TBS 総力報道!THE NEWS・第1部
*4.3% 18:45-19:50 TBS 総力報道!THE NEWS・第2部
*2.8% 19:55-20:54 TBS 水曜ノンフィクション関口宏モトをたどれば
*6.3% 21:00-21:54 TBS 水曜劇場・夫婦道
*6.6% 22:00-22:54 TBS クメピポ!絶対あいたい1001人
*4.6% 23:00-23:30 TBS NEWS23
*4.0% 23:30-23:55 TBS Goroプレゼンツマイ・フェア・レディ
*5.4% 23:59-00:29 TBS あらびき団
*2.5% 00:29-00:59 TBS 漂流ネットカフェ
*1.8% 00:59-01:29 TBS 格闘王子
(パルプンテ海の家さん)
最高視聴率が「水戸黄門」の7.7%って、泣けるねこりゃ。

しかし、僕がびっくりしたのは、TBSの新卒採用案内を見たとき。
http://www.tbs.co.jp/job/message.html
採用テーマまで「ルーキーズ」になっとる!
「人事部より」のメッセージには、8回も「ROOKIES」という文字が出てきます。
 採用サイトまで番宣の場としてしまうとは、節操なさにもほどがある。恐るべしTBS。
しかも、次のような熱いメッセージまで!

"「ROOKIES」には新しい挑戦もいっぱいありました。(中略)これがテレビだ、これからのテレビだ、と思ったんです。"

おお!言い切った!この空気の読まなさ加減はさすが数々のエピソードに彩られたTBSである!
と、感服した次第です。

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2009年5月29日 (金)

なぜ日本にシリコンバレーが出来ないか

最近お気に入りのNZに移住したい人のブログ
http://remote.seesaa.net/
の著者は、
・元大手電機メーカー
・元半導体プロセス技術者(現SE)
ということで「あれ?これうちの会社?」というほど会社の描写も似ていて、大変興味深く読んでいます。日本の電機メーカーの体質にほとほと嫌気が差してニュージーランドに移住を試みて2年ほど奮闘し、結局NZではなくカナダの会社に転職してカナダに移住して楽しくやっているようです。

このブログ読んでて思ったことがあります。日本にシリコンバレーが出来ない理由についてです。昔から「日本経済の復興には、ベンチャーによるイノベーションがかかせない!」という話は、何回も聞きますね。「大学発ベンチャー一万社構想」とか、「日本版シリコンバレー構想」とか、政府とか官庁のキャッチコピーもよく聞きます。でも、一向に日本に次々テクノロジーベンチャーが出来て成功するという話は出てきませんね。むしろ「ベンチャーなんかより大企業」、「チャレンジより安定」という傾向が強くなっている気がします。
 これって、政府や官庁の施策のまずさっていうより根本原因は「日本人は失業することがすごく怖い」ってことにあると思います。もちろんアメリカ人とかカナダ人が失業へっちゃらってことではなく、彼らも職がなくては食べていけないので必死なのですが、日本の場合、それに加えて「集団から外れる怖さ」、「社会な承認を失う怖さ」が文化的、社会制度的に他国に比べて強いのだと思います。日本は人を評価するとき、その人が何者かより所属集団で評価することが多いですよね。しかも、所属集団の実態より、名前や規模のみで評価されることが多いですね。
例えば、娘が親に彼氏を紹介するとき、
「彼は、日立に勤めてるの」という場合、
「彼は、アクセルっていうベンチャー勤めているの」という場合
「彼は、フリーのプログラマなの」という場合だったら、
親の彼に対する評価は日立>アクセル>>>フリーでしょう。
彼がどういう人かって言うのは、所属組織の次なわけで。所属組織にしても、日立は9000億の赤字を出していたり、アクセルという会社は利益率50%で平均年収1000万円以上の超優良ベンチャーという実態はどうでもよくて、名前が通ってて規模がでかいということが重要だったりします。
 つまり、日本では、大きくて名の通った組織に所属することがもっとも承認されやすく、生きていくのが楽なわけです。日立を辞めるということは、日立グループ30万人の集団からはずれ、日立というバックを失うことです。これは、日本人にとっては、すごく怖い。
 裏を返すと日本人は集団から外れた人にはとても冷たく、失業者への社会保障という話になると、必ず「なんで無職の人間に、俺達が払った税金を使って保護してやらなくちゃならんのよ」という論調が出てきます。働き盛りで無職は、日本では人ではないのですね。これでは気軽に会社を辞めることなんて出来るわけはない。
 日本で会社を興す人に比較的たたき上げが多いのは、いわゆる有名大学でいい成績をとった者は大企業に入るため、会社を辞めてまで会社を興すモチベーションは生まれず、そもそも不安定な位置にある人が一発逆転を期して会社を立ち上げることが多いからだと思われます。

 さらに付け加えれば、ベンチャー立ち上げて成功すると、今度はやっかまれます。「あんなに金を儲けやがって・・・」、「うまいことやっておいしい汁吸いやがって・・」etc。嫉妬の文化というやつです。リスクは大きく、成功しても賞賛どころか足引っ張り。ホリエモンが逮捕されて一気にベンチャーブームが下火になったのはそういう現実を若者が見たというのも大きいでしょう。

 ベンチャーで働くということは、組織は当てにせず、個人の能力で生きていくということを意味します。潰れて当たり前、失業して当たり前、組織のバックはなくて当たり前です。政府がいくらベンチャー振興政策をしたところで、上のような日本の風土があるかぎり、チャレンジする人は増えないでしょう。日本にシリコンバレーを作るなんてことはどだい無理な話だということが分かります。

 しかし、市場環境が激変する業界では、大企業の長い伝統がしばしば足枷になります。市場は変わっても自分達は変われないので、どんどん取り残されていく・・。これが日本の大手電機の閉塞感の正体だと思っています。
 閉塞感から突破して楽しく生きるには、カナダに移住したブログ氏のように集団とは違う道を自分で探して歩くのが大事なのかな、と思います。それが僕にとってなんなのかは・・・模索中どす。

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2009年5月20日 (水)

外資系投資銀行アラサー女子の今

外資系金融といえば、その異常な高給にかつて羨望と嫉妬の眼差しを一身に集め、今はサブプライムショックの元凶として世界中から叩かれている良くも悪くも世界の注目を集める業界です。

そんで、ネットで偶然2つも外資系投資銀行のアラサー女子の書いたテキストを見つけたんですが、異常に面白くて睡眠時間が足りません。

一つは、このブログ
「外資系金融で働くセレブの毎日」
http://financials-violet.cocolog-nifty.com/blog/
腹の立つタイトルですが、内容はアラサー女子の本音を淡々と書いていて面白いです。ここ2~3ヶ月の日記は恋愛相談ばっかりですが、特に2008年9月から年末にかけてのリーマンショックでどんどん業界が崩壊していく様に愕然としている様子は臨場感たっぷりで面白い。
それ以前も投資銀行勤務を誇るわけではなく、「私はこの業界向いていないんじゃないか」、「将来どうしよう・・」といった迷いをよく書いています。
こんな華やかな業界にいても、僕とおんなじような将来の悩みを抱えている人いるんですねー。外資系投資銀行ではプロといえるようなスキルがつかないというのも意外です。恋愛については、投資銀行勤務アラサー女子というのは恋愛市場でのポジション取りが難しいらしく、常に悩み相談状態になってます。

次は、VIPスレまとめ板
【天国から】外資系企業に勤めてたけど今日クビになった【地獄へ】
パート1
http://himasoku123.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html
パート2
http://himasoku123.blog61.fc2.com/blog-entry-594.html
完結編
http://himasoku123.blog61.fc2.com/blog-entry-595.html
これ異常に面白いので、読み出したら最後終わるまで寝られないのを覚悟してください。
1さんは、28歳ニート女(元投資銀行勤務)という属性です。最初VIPPER言葉でVIPPER達の質問に答えててぬるい雰囲気から始まります。ぬるい中にも頭の回転の速さと暖かい人柄が垣間見えて個人的にはツボです。テキストだけで惚れそうww
 そのうち、自分の身の上話に移行し、冴えない学生時代から、めくるめく投資銀行の世界へ、そして意外な展開に発展していきます。筆力が高いのですごく引き込まれました。
 小説タッチなので、創作じゃないかという指摘もありますが、前述のセレブブログによれば個人を特定されないよう配慮しているものの、かなり事実に近い話じゃないかということです。
 正直、日本のメーカー勤めからすると想像を絶する世界です。外資系金融って。
 1さんは2003年入社だそうだから、自分と大して入社年度が替わらないんですが、同じ大学を卒業して10年も経たずにこんな壮絶な人生を送る人がいるとは・・。んー、人生いろいろ。

今は業界が崩壊状態で、職がない人がたくさんいるようですね。外資金融の仕事は金以外のやりがいはないと書く人も多いです。でも、なんだかんだ言っても給料が馬鹿高かったのは恵まれているほうじゃないでしょうか。普通の人はすぐに職を探さなければ食っていけませんが、この人たちは「一年はゆっくり休養します」っていうくらい余裕のある人多いもんね。

まー、もう以前みたいなウハウハな仕事はもうないので、次の職を探すのは大変だろうねー。
年収500万から800万の仕事に就くのはうれしいけど、
年収3000万の人は800万の仕事には就けないだろーなー。
そう考えると、高すぎる年収に慣れちゃうのは考えものです。

でも、俺も一回くらい、こんな壮絶な体験してみたいかも!

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2009年4月30日 (木)

日本の半導体産業の行方

NECエレクトロニクスが、ルネサスという会社と合併協議開始したそうですね。
日本のシステムLSI業界は、NEC+日立+三菱、富士通、東芝、そのほか(ロームなど)と大きく分けられることになりました。

富士通の半導体部門は力が弱くて金融危機前からやばいと言われていたし、東芝のロジック部門も売りがない上ソニーから買った工場の負担があり、どっちも単独でやっていくのは難しいんじゃないでしょうか。

そして、NEC+ルネサス。正直、合併しても先行きは暗い。事業を強化するための合併というより、ライバルを一個減らしたという意味しかないように思えます。両社合わせて赤字は2600億円。従業員5万人。工場は分散しているし、製品も被りまくっているので、短期間でものすごいリストラをしないといけないでしょう。社内文化の融合にも時間がかかります。会社が立ち上がるまで市場が待ってくれるか。
しかも日立、三菱、NECの持ち株法適用関連会社になるそうです。親会社がなんと3つ。3つの親会社のご意向を伺いながらの経営は、大概身動きとれなくなるので、もう最悪ですね。エルピーダという同じ3社合弁の半導体メモリの会社は、同様の問題で沈み続け、一時会社清算の直前まで行きました。こういう会社は内部昇格では舵取りは難しいので、是非やり手のプロ経営者を外部から呼んで欲しいものです。

ローム、パナソニックなどはここまでの落ち込みではないですが、ロームもかつてほどの成長率じゃないうえに、OKI半導体の買収などが重なって楽ではないと思います。パナソニックはいつまで自社でデバイス開発をやるんでしょうかね?

半導体装置メーカーは更に厳しいようで、300mウエハ搬送装置世界最大手のASYSTが会社更生法を申請したようです。

TSMCやインテルなど、海外の半導体大手も厳しいのは厳しいのですが、必要な部分への投資は続け、着々と不況後への手を打っているような気がします。

もう日本の半導体メーカーは、ちまちまと合併や売却などを繰り返すのではなく、経産省主導で一度主要大手は全部解体し、1つのファウンダリと数個のファブレスに再編成するのが一番だと思います。日本の会社はIDMを標榜して垂直統合の優位性を強調していても、実態としてはファウンダリ事業とファブレスでもやっていける事業に分けられちゃうと思ってます。マイコンなんて別にファブレスでやったっていいと思うんですよね・・。とにかく工場は世界で戦える規模になって初めて展望が描けるでしょう。個別事業も工場を埋めるために赤字受注のようなことはせず、マーケティングと商品開発に力を集中することが世界で生き延びる道じゃないでしょうか。

ちなみに、外資メーカーの日本法人のリストラはすごいようで、失業した技術者が人材市場にあふれているようです。てか、成長市場はすでに中国やアジアに移っており、日本にデザインセンターを持つ意義はだんだん少なくなってきているんじゃないでしょうかね。日本の技術者の質を買ってもらえているうちはいいですが・・。

んー、半導体業界は、どんどん厳しくなってきてますね・・。しかし不況で逃げ場もないので、このGWは勉強します。

・・学生時代に内定を断った会社が好調で(平均年収が1300万円)、一瞬過去を後悔しかけましたが、負け犬っぽいのでそれは止めます。

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2009年2月23日 (月)

ほりえもんいいこというなあ。

こちらのブログで知ったのですが、定額給付金についてほりえもんがナイスアイデアを出してました。だいぶ昔のブログ記事ですが・・。
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10163645915.html
こんかいの定額給付金が無駄だと思っている人たち、定額給付金運用NPOをつくって、そこに寄付しませんか?
(中略)
定額給付金が無駄すぎて、あきれている人たちが沢山居たとしたら1000億円あつまるかもしれません。そのお金は、給付した人に一票ずつ配られる投票権により、運用されます。
(中略)
いわば、定額給付金を用いた壮大な直接民主主義の実験です。

そもそも、税金を広く市民から集めるのは、ある程度まとまったお金でしか出来ないことをやるためではないでしょうか?せっかくあつめた、それを広く市民に配るってのは、どう考えてもおかしいです。
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ほりえもんがまともなことを言っている!
定額給付金を集めてファンドにしてしまうって面白いですね。1000億まで行かなくても、2兆円の1パーセントで200億円くらいでも、なかなかインパクトがあって面白いですね。

で、全然関係ないですが。
今日の朝、小倉さんの番組で、7年で30億円の資産を作った29歳の若者が特集されてました。方法は、お定まりのネットトレーディングです。
彼曰く、「今は投資には絶好の機会で100億くらいいくかもしれないけど、お金で幸せになれないことは身にしみて分かったので、もう投資は手仕舞いします」とのこと。バンドに精を出すんだってさー。
30億円あったら・・・えー、どうしよう(妄想が続く・・・)

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2009年2月18日 (水)

村上春樹氏のエルサレム賞受賞スピーチ

友人から教えてもらった村上春樹氏のエルサレム賞受賞のスピーチに感動しました。

このスピーチをエルサレムで行った村上春樹氏に最大限のリスペクト!

個人的にはオバマを超えるほどのすばらしいスピーチでした。

スピーチの英文テキストは以下のリンクにあります。

Always on the side of the egg

http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html

でも、英語を読むのがかったるいという人向けに日本語に訳してみます。天才村上春樹の表現が私のつたない日本語表現になってしまいますが、そこはご勘弁を・・

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今日、私はエルサレムに小説家、つまりプロのうそつきとして来ました。

もちろん、小説家だけが嘘をつくわけではありません。みんな知っているように政治家もそうです。外交官も軍人もときおり彼らなりの嘘をつきます。車のセールスマンも肉屋も建築家もそうです。でも他の人たちと違うのは、小説家は嘘をついても誰からも非難されないことです。それどころか、大衆や批評家に賞賛されます。なぜでしょうか。

 

私の答えは、多分こうです:すなわち、これは巧みな嘘だから ― つまり、フィクションを作りあげることで、それが真実に見えるから―小説家は真実を新しい場所に移して新しい光を当てるのです。多くの場合、もともとの形で真実を捉えて表現するのは、事実上不可能です。そういうわけで、我々小説家は、ものごとをフィクションの場所におき、フィクションの形にすることで、隠れた場所から真実を誘い出し、尻尾をつかまえようとしているのです。しかしながら、それを達成するためには、まず我々のどこに真実があるのかをはっきりさせなくてはなりません。これがよい嘘を作り上げるための重要な資質です。

 

しかし、今日は嘘をつくつもりはありません。私はできるだけ誠実でありたいと思います。私が嘘をつかないと約束するときは一年の中で数日しかありませんが、今日はそのうちのひとつとなります。

 そんなわけで、本当のことを話したいと思います。実はたくさんの人がエルサレム賞を受けにここに来ないようアドバイスをくれました。ある人たちは、もしここに来るようなら私の本の不買運動を検討すると警告さえしてきました。

その理由は、もちろん、ガザでひどい戦闘が起こったためです。国連は1000人以上の人が隔離されたガザ市の中で死んだと報告しています。多数の人は非武装の市民、つまり子供や老人だったそうです。 

 

 このような時期にイスラエルへ旅立って文学賞を受けるのは適切なことなのか、この行為が紛争の一方へ肩入れしているという印象を作らないか、一方的な武力を行使することを選択した国の政治を是認するような印象をつくらないか、賞の知らせを受けてから何度も何度も自問しました。もちろんこのような印象は与えたいとは思いません。私はどんな戦争も認めないし、どんな国も応援しません。もちろん、私の本が不買運動にさらされるのも望みません。

 しかし、結局は、よく考えた末にここに来ることにしました。この決断のひとつの理由は、あまりにたくさんの人がここに来ないほうがいいとアドバイスして来たことです。多分、たくさんの他の小説家のように、私は言われたことの正反対をやりたがるのです。もし人々が、「そこにいくな」、「そんなことをするな」と私に言ったら、特にそれが警告だとしたら、私は「そこに行く」ことや「それをする」ことを望むところがあります。それがいわば小説家としての私の性質であります。小説家は特殊な人間です。彼らは、自分の目で見て自分の手で触ったものじゃないと本当に信じたりしないのです。

 そして、それがここに私がいる理由です。私は離れているより、ここに来ることを選びました。私は見ないことより自分で見ることを選びました。私は黙ることより皆さんと話すことを選びました。

 これは、政治的なメッセージを伝えにここにいるということではありません。もちろん、正しいことと悪いことを判断することは小説家のもっとも重要な義務ですが。

 しかし、その判断を他人に伝える表現はそれぞれの書き手に任されています。私自身は物語、超常的な物語にすることが好きです。なぜなら、今日は直接的な政治メッセージを伝えにあなた達の前に立っているつもりはないからです。

 

でも、どうぞ大変個人的なメッセージを一つ言うことを許してくださいね。それは、フィクションを書いているときに常に心に留めていることです。私はこれを紙切れに書いたり、壁に書いたりさえしません。私はこれを心の壁に刻んでいるだけです。それは:

 「高くて硬い壁と一つの卵との間で衝突が起こったら、私はいつでも卵の味方をするだろう」

 

そう、どれだけ壁が正しくて、卵がどれだけ悪くても、私は卵の味方をします。他の誰かがどっちが正しくてどっちが悪いかを決めるでしょう。多分時間や歴史が決めるのでしょう。もし、どんな理由でも壁の味方をして物書きをする小説家がいたら、その仕事にはどんな価値があるんでしょう?

 この暗喩にどういう意味があるんでしょうか。いくつかの場合、非常にシンプルで明快です。爆弾と戦車とロケットと白りん弾は高くて硬い壁でしょう。卵は、破壊され、焼かれ、撃たれた非武装の市民です。これは暗喩のひとつの意味です。

 でも、これがすべてではありません。より深い意味もあります。このように考えてください。我々は誰でも多かれ少なかれ、一つの卵です。我々はそれぞれに唯一でかけがえのない魂を壊れやすい殻の中に持っています。これは私の真実で、みなさん一人ひとりの真実でもあります。そして我々の一人ひとりは多かれ少なかれ、高くて硬い壁に直面しています。この壁には名前があります。「システム」です。システムは我々を守ってくれるように思えますが、時々自分自身の生命を帯びて、冷たく、効率的に、システマティックに、我々を殺し始めたり、我々が他人を殺す原因になったりします。

 

 私は小説を書く只一つの理由があります。それは個々の魂の尊厳を表面に持っていき、光を当てることです。物語の目的は、システムがその網の目の中で我々の魂をもてあそんだり貶めたりしないよう、警告をならしたり、ライトをシステムに向け続けたりすることです。わたしは物語―生と死の物語、愛の物語、人々を泣かせたり恐怖で震えさせたり笑って震えたりするような物語―を書くことで個々の魂のユニークさを明確にしようとし続けることが小説家の仕事だとまったく信じております。これが我々が日々、大真面目にフィクションを作り続ける理由であります。

 

 私の父は去年90歳で亡くなりました。彼は引退した教師でパートタイムの僧侶でした。彼が大学院のころ、彼は徴兵されて中国に送られました。戦後子供が生まれたとき、私は毎朝、彼が朝食前に家の仏壇の前で長く深いお経をとなえるのを見たものです。一回彼にどうしてそのようなことをするのか聞いたところ、彼は戦争で死んだ人々のために祈っていると教えてくれました。

 彼は味方も敵も同じように、戦争で死んだすべての人に祈りをささげていました。仏壇の前に正座をした彼の背中を凝視すると、彼の周りに死の影が漂っているように思えました。

 私の父は死に、彼の記憶もまた彼とともに去りました。彼の記憶は私はもう知ることはできません。しかし、彼の周りに潜んでいた死の存在は私の記憶の中に残っています。これは彼から伝えられた数少ないものの一つで、一番大切なものです。

 

 私は今日、みなさんに伝えたいことが只一つだけあります。我々は国籍や民族や宗教を超えて個々人の人間で、システムと呼ばれる高い壁に相対しているもろい卵なのです。誰の目から見ても、我々に勝ち目はありません。壁は高すぎ、強すぎ、そして冷たすぎます。もし我々に勝利の望みがあるとすれば、我々自身、そして我々の魂の独自性とかけがえのなさを信じること、そして魂が寄り集まって得られる暖かさに由来しなくてはならないと思います。

 

 このことを少しの時間考えてください。我々一人ひとりが実体のある、生きた魂を持っています。システムはそのようなものはもっておりません。システムが我々を搾取することを許してはいけません。システムが自身の生命をもつことを許してはいけません。システムが我々を作ったのではありません。我々がシステムを作ったのです。

それが、私がみなさんに言わなければならないことのすべてです。

エルサレム賞を受賞したことを光栄に思います。私の小説が世界の多くの場所で人々に読まれていることを光栄に思います。私は、ここで今日、皆さんにお話をできる機会を持てることを光栄に思います。

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*追記

英語の原文について一番信頼性の高そうなテキストの情報を以下のブログで見つけました。
http://kayophils.blog.so-net.ne.jp/2009-02-20
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以下の英文は村上春樹さんが講演を終えたあと共同通信エルサレム支局の長谷川健司特派員(支局長)がエルサレム賞主催者から入手
したテキストが基になっています。しかし、実際の講演はこれに少し修正が加えられていました。当日、長谷川特派員が授賞式会場の
取材で録音したレコーダーを聞きなおし、実際に村上さんが話した通りに再現したものです。
http://www.47news.jp/47topics/e/93880.php
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と、いうことです。
全訳した英文と数箇所表現が変わっているところがありますが、大体一緒です。IsraelNewsのものは、多分講演の原稿なんでしょうね。

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2009年2月 4日 (水)

日本型社会主義はいかが?

 資本主義というのは、労働者が加工したモノを売り、加工で得られる付加価値と労働者に分配する価値との差を蓄積して成長を志向するものです。そこでは労働者に分配する価値を下げる圧力が常に働きます。従って、富を蓄積する資本家以外の労働者はすべて搾取の対象となり、原理的に貧富の差が発生する構造となります。これが身近なところでは派遣切り、グローバルには南北問題と、あらゆるところに格差を生む原因になっています。

そこで、日本だけでも資本主義を止めて社会主義に転換するというのはどうでしょう?
和を重んじ、突出を嫌う日本は、実は社会主義が一番似合う国民性ではないかと思う。
今までの社会主義が失敗した原因は、行き過ぎた平等主義と、一部の特権階級による権力の独占です。
そこで、競争と公平をバランスさせ、特権階級の固定化を防いで、日本をひとつの会社のようにしてしまうのです。日本株式会社。

すべての企業は国有化して、産業のコントロールを行う。企業で言えばGEのようなコングロマリット経営です。国家の持続的な成長を目的にして事業ポートフォリオを考えます。
仕組み的に失業者は発生させず、どんな人もなんらかの職業について働くものとします。働かざるもの食うべからず。給料は、グレード、役割によって違うものとしますが、基本的に格差はゆるやかにする。経営者と平社員の格差の小さい日本企業みたいなものです。職業および収入情報は国がもっているので、ニートやアングラ産業は発生しにくい構造となります。
 重点産業は、農林水産業と医療、環境分野でしょうか。基礎技術としてはバイオ、電子、ソフトウェア。半導体のように、大規模な投資が必要な産業分野は、しばしば国家のバックアップが勝負を分けたりします。国の基幹技術には国家のリソースを惜しみなく投入して何が何でも世界のイニシアチブをとる。これで国際社会での競争力を確保します。 農林水産業は国の足腰です。従事する人口及び生産性の向上は国家が主導したほうが早いでしょう。

そして、国家としてもっとも力を入れるのは、教育です。基本無料にすべきでしょう。読み書きそろばんより重要視するのは、利他と勤労の価値観です。国民が利己的になったり勤勉でなくなったりするとたちまち社会主義は崩壊してしまいます。「利他」と「勤労」の価値観を評価するような社会システムにし、人様のために良く働く人が社会的に重要なポジションに位置し、相応の処遇を受けるようにします。日本はこのような価値観の下地はある程度あるので、なじみやすいんじゃないでしょうか。
 そして、社会主義の場合、指導層のリーダーシップがすべての鍵をにぎるので、エリート教育を徹底させます。家柄や資産に関係なく、優秀な学生にはどんどん投資して最高の教育を受けさせ、広い視野と深い知識を持ったリーダーを輩出するような体制にします。この辺は、米系の優良大企業のような仕組みですね。社会的にも、リーダーシップをとる人間の足を引っ張ったり嫉妬するより、評価してどんどん活躍してもらう価値観を浸透させなくてはなりません。こちらは日本は嫉妬の文化というくらいなので、かなりがんばって風土の転換を図らないといけませんね。「利他」「勤労」の価値観と最高のエリート教育の両方を併せ持ったリーダーは、素晴らしい指導者になる期待が十分持てるでしょう。
 
 言論の自由はできるだけ確保されます。しかし、職業選択の自由はある程度制限されます。新入社員の配属のようなものです。本人の希望は一応聞くが、適性と社内のリソース配分の都合で決定するのと同じですね。

 国民全員が力を合わせて働くので、基本的にワークシェアです。当然賃金は安くなりますが、教育は無料だし、福祉は充実するので、生活にそれほどお金は要りません。贅沢はできないけど、仕事を首になる心配はないし、ワークライフバランスの取れた時間的に余裕のある生活が送れます。こちらのほうがよっぽど出生率が上がって健康的な社会になるかもしれませんね。

・・・というのを考えてみましたが、どないでしょ?意外とこっちのほうがいいという人多かったりして。

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2009年1月18日 (日)

エンジニアのキャリア観の違い

よく行っている技術者勉強会のテクノ未来塾は、それなりに名をなした技術者がよく講演に来ます。
この前講演に来た人は中小企業の社長で、論文発表200件とかいうたたき上げの技術者です。
こういう中小企業の技術系経営者は、
「エンジニアというものはひとつの職場で10年、20年とじっくり育っていくものだ。ちょっと職場がイヤになったからといってすぐ転職などという風潮を一部のブローカーが作っているのは実に嘆かわしい」
という立場の人が割と多いです。

一方で、渡辺千賀さんのシリコンバレーエンジニア紹介コラム(http://www.pasonatech.co.jp/hatarake_sv/index.jsp)で紹介されている人は、
「ひとつの会社で3年いれば、大方のことは吸収できる。自分をさらに行かせる職場へ転職し、新しいチャレンジを繰り返すことで成長していくことが大事だ」
というキャリア観の人が多いですね。

渡辺千賀さんのコラムは人材紹介サイトに掲載されているということは割り引いたとしても、同じエンジニアでなんでこうも違うんでしょうね?
自分は、中小企業のオヤジは頭が古くて時代遅れだから・・・というわけではないと思います。

日本の技術系中小企業というのは、モノ作りの会社が多いんですね。上のような主張をするおじさんというのは、鉄鋼材料や精密機械など、職人的なノウハウを要求するような仕事に携わっている人が多いです。この場合、技術を身につけるのに何年もかかるし、その技術も装置の癖も含めた会社固有の技術だったりするわけです。それに材料開発では、材料の特性のデータなどを何年にもわたって取り続けた結果が技術開発の競争力だったりするんですね。
一般にモノ作りは開発を開始してから結果が返ってくるまでスパンが長いので、技術のサイクルを回すのが遅く、エンジニアが育つのにも長い時間が必要だったりします。
そういった環境では、会社にとって安易に転職されるのも困るし、技術者としての成長にも繋がらないわけです。

一方で、シリコンバレーのエンジニアは大部分がソフトウェアエンジニアです。ソフトウェアは、技術を身につけるのに3年もあれば十分ですし、開発環境は標準化されてます。なので、会社が変わっても自分の技術力がリセットされるということはなく、より面白い会社、より待遇のいい会社へと転職しやすいのだと思います。
プログラムは実行すればすぐに結果が返ってくるので、技術のサイクルを回しやすく、割と早くエンジニアも技術も育つんですね。

かように同じエンジニアといっても、ジャンルによって人生観はかなり異なるわけです。終身雇用か、成果主義かという議論も、このような個々のキャリアの特質も考えないと意味がないんですよね。

ちなみに自分の仕事の半導体回路設計は、ソフトウェアとものづくりの中間くらいの立ち位置です。仕事自体はコンピュータのCAD上で行うし開発環境もかなり標準化されているのですが、最終的にはモノとなって返って来るで、ソフトウェアほど技術サイクルは早くありません。
一通り身につくまで5年ってところですかねぇ・・・どうでしょう?

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