2008年8月21日 (木)

社会で役に立つ勉強とは

「学校では、もっと社会で役に立つ勉強を教えなさい」
とは、よく教育論議で出てくる言葉です。

自分が学生のころも、「二次関数なんて、生活で使わないじゃーーん!!なんの意味があるんだよー」とよくごねていた気がします。

社会に出て役に立つ勉強・・・ってなんでしょうか??
語学?パソコン?礼儀作法??
まあ、これらも確かに覚えておいて悪くないですが・・

自分が実際に社会に出て、これもっとしっかりやっておけばよかったなあという学問は。

解析、幾何学、量子力学、電磁気学、力学、無機・有機化学・・

そう、いわゆる基礎学問をもっとしっかりやっておけばよかったとすごく感じます。

技術の進歩、市場の動きが非常に早い世の中で、流れにキャッチアップする、あるいは自分が流れをリードするには、物事の本質をすばやく理解することが出来ないと、とても対処できません。
たとえば、高速通信規格なんかは、どんどん高速化、大容量化が進んで、次から次へと新しい規格が目白押しになります。
メーカーに勤める技術者としてはその規格に対応した製品をすばやく出さなくちゃいけないのですが、大体スペックは厳しく、納期は短くということになります。そのスペックをすばやく理解し、どのような技術を用いればいいか、自分の頭で考えなくちゃならないとき、モノの本質をしっかり理解しているかしてないかで全然違ってきます。
 または、新しい技術を一から立ち上げる局面のとき。仮説を組み立てるときの基礎理論の理解度がどの程度の深さかで、まったくアウトプットが違ってしまいます。

 世の中の動きは確かに早く、次から次へと新しいものが出てきますが、根本の理論は大方かわりません。その応用部分を変えているだけなのです。なので、一番の大本を理解していると、対応の正確さと速さがまったく違ってきてしまいます。

 物事の本質をいかに理解しているかは思考の深さにつながり、物事の勝負を決するキーファクターになるのです。
 
 確かに、基礎的な理論は高度に抽象化されているので、亀の子みたいな記号がたくさん出てきてとっつきにくい上に、どう日常生活に応用されるのか、自分の将来にどう関わってくるのかイメージしにくく、学生のうちは敬遠したくなる気持ちはよくわかります。まあ、自分もそうでした・・
 でも、抽象的な分、応用がめちゃくちゃ利くのです。

 しかも、こういう基礎学問というのは身に着けるのに時間と手間を要するので、社会に入ってから勉強する次時間をとるのは非常に難しい・・。社会の流れにキャッチアップすることがどうしても優先されてしまいます。

もちろん、これらを理解するうえでの国語や語学はすべての基盤です。
 
 なので、自省をこめて、「学校の勉強の中で社会に出て役にたつ勉強って、何?」って聞かれたら、
「五教科全部!」
とこたえます。
もしくは、大学生なら、
「まず、必修の基礎科目をしっかり勉強してください」
といいますね。 
変におもねった社会教育なんて、二の次でよいです。

つーわけで、最近は大学の電磁気学の教科書を引っ張り出して数式組み立ててます。
あー、ほんとにもっとちゃんとやっときゃよかった・・・

今から量子力学とか物理学とか、大学初等クラスくらいの科目を勉強してみたいという、奇特な社会人の方いますかね??

ファインマン物理学 (1) Book ファインマン物理学 (1)

著者:ファインマン
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 8日 (金)

赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち

赤塚不二夫氏の告別式でのタモリの弔辞での白紙芸が世間をにぎわせている今日この頃ですが、

タモリナレーションの「赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち」が面白い。
赤塚不二夫は、命張って笑いやってる昭和の芸人みたいな人だね。
面白いことが好きな人がまわりに集まってて、面白パワースポットみたいになっている。いいなー。混ぜて欲しい。
まだ途中までしか見てないので、メモ代わりに下にURLはっときます。
これ見てから弔辞を聞くと味わい深い。

赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち1/8
http://jp.youtube.com/watch?v=apTgGZ6JmQ8&feature=related
赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち2/8
http://jp.youtube.com/watch?v=Po2met3_0OE&feature=related
赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち3/8
http://jp.youtube.com/watch?v=1oudEbLFF4M&feature=related
赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち4/8
http://jp.youtube.com/watch?v=rR4Pb7bZvw8&feature=related
赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち5/8
http://jp.youtube.com/watch?v=OtSVHsm9JKA&feature=related
赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち6/8
http://jp.youtube.com/watch?v=XmHsrBQZzmM&feature=related
赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち7/8
http://jp.youtube.com/watch?v=iehwdWNZv_4&feature=related
赤塚不二夫とトンデモナイ仲間たち8/8
http://jp.youtube.com/watch?v=hVHpWBb10UA&feature=related

稀代の天才漫画家のご冥福をお祈りします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 6日 (水)

googleストリートビュー

久々にgoogle様にびびりました。
googleストリートビュー。
立体的に写真を加工する技術もすごいが、いつの間にこんなに写真を溜め込んだんだろう。恐るべし。
下は根津駅周辺。


大きな地図で見る

歩いている人まで写ってます・・

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月 5日 (火)

プロフェッショナルの流儀~宮崎駿~

今日のプロフェッショナルの流儀は、ポニョの製作過程でした。
いやー、えがったのう。結構感動した。
わしゃ、物心付いたときから宮崎アニメのタッチが好きだったのよさ。
でも、長い間売れてなかったんだね。日本を代表する人でも、一本道ではないのよさ。漫画版ナウシカが、不遇時代に書かれたものだったとはね。 その後の躍進に繋がる映画の種の多くを不遇時代に生み出していたのが印象的でした。仕事の成功は、不遇時代をどう過ごすかで決まってくるんですねえ。

文字通り全身振り絞って絵コンテ描いているのが印象的でした。すごい仕事をする人は、やっぱ仕事への打ち込み方が違うねー。全身全霊を打ち込んでました。
早くから才能が注目されてたけど、世間から評価されだしたのは40歳過ぎてからなんだよねー。
俺は、あんなに仕事に打ち込めているかなー。何かを世の中に残したかったら、もっと全身全霊を打ち込まないと駄目じゃないのかなー。とちょっと反省したりして・・

宮崎駿氏はどうやらマザコンだけど、それがモノを生み出す原動力になっていました。てかまあ、男は大なり小なりみんなマザコンだが・・・マザコンでもいいじゃない。

やっぱ、自分が創るものって、自分の表現なんだよね。自分の中にあるものからしか生み出せないんだよな。ダンスでもアニメでも半導体でもなんでもそうです。だから価値があるんだよねー。会社で仕事をやっていると、人のやったことをなぞるだけでも仕事になっちゃうからね。でもそれは、やっぱ駄目なんだよな。
なんとなく、あの宮崎さんの辛吟する姿に共感してしまいました。

この放送を見てから映画を見ると、かなり味わい深いと思いました。
でも、かなりネタばらしがあったけど。

NHKとテレビ東京は、見る価値のある番組がまだ残っているのう。しょうがないから受信料はちゃんと払っておこう。

あと、宮崎駿氏の笑い顔は、トトロに似てた(笑

| | コメント (0) | トラックバック (0)

企業で働くとき、博士は有利か否か。

 大学院を志望の学生のみなさまにおかれましては、暑い中受験勉強を重ねられているころかと思います。

 さて、理系の学生の方は、多くの方が修士課程に進学されると思います。修士課程の利点は、

・専門分野の基礎知識、経験が積める。

・一般的な研究開発の進め方の基礎を学べる。

・就職の際、研究開発職は学部生に比べ有利。また技術職以外の商社、代理店、金融といったいわゆる「文系就職」の選択肢もある。

ということがあり、比較的抵抗なく修士課程への進路を選ぶ学生が、日本では多いと思います。

さて、では「博士課程」はどうでしょうか。「博士」は大学で得られる最高学位であり、研究者としては一人前と認めてもらえる資格であり、大学で職を得るには必須と一般には認知されております。では、民間で働く場合、「博士号」というキャリアは、有利なんでしょうか、不利なんでしょうか。

僕は修士までで博士は取っていないのですが、半導体メーカーに勤務し、採用にも携わったことのある経験から、ちょっとえらそうですが意見を述べてみます。

結論からいうと、取っておいて損はない、ということです。

はっきりいって、日系のメーカーでは、博士号があるか否かは、現状では待遇にはまったく影響がありません。一応、学位取得までの期間を考慮されて、学士卒の5年目相当からスタートになりますが、その後の給与、出世スピードはまったく関係ありません。なので、日系の大手メーカーでキャリアを過ごす分には、実務経験が不足する分だけ損とも思われます。

 しかし、自分の周囲を見る限り、業務と直接関連するテーマを研究していた実績ある優秀な博士は、入社後即戦力として活躍している人も多いです。開発業務が大規模化して、高学歴の技術者でもルーチンワークをこなす「手足」に割り当てられかねない昨今の半導体開発ですが、業務テーマに詳しい博士は、最初から「頭脳」に割り当てられる可能性が高いように思います。厳しい競争の中で数少なくなった「面白い仕事」にありつける可能性が高いわけです。

また、海外では、技術者や研究者として一人前と認められるには博士が必須ということもよく聞きます。もし、外資や海外で技術者として仕事したいと思うなら、博士号はあったほうが有利になる場面も多いことでしょう。

 それだけでなく、日系メーカーに就職したとしても、これからはますます海外の企業と協業したり、協力しあったりする場面も多くなると思います。また、いつ買収されるとも限りません。そういったなかで、グローバルな舞台で渡り合おうと思ったとき、博士号は役に立ってくれるのではないでしょうか。特に、半導体業界で、何か面白くて刺激のあることをやりたければ、舞台は日本に限らないほうがいいと思います。

 京都大学の先生が、「博士号をとろう!」というテキストをwebsiteに掲載してますが、大筋は同意します。

http://www.nanobio.frontier.kyoto-u.ac.jp/lab/torou.html

一方の就職事情について。一昔前は、博士号を取ると就職先がなくなってしまうというようなことを言われてましたが、最近は企業側も博士に門戸を広げつつあるのではないかと思ってます。これは、競争激化により、少しでも能力の高い人材が欲しいという事情が大きいです。半導体メーカーなら、半導体関連のテーマを研究した工学系ドクターなら、かなり有利なんじゃないでしょうか。直接に半導体のテーマでなくとも、理学系の物理、化学、または数学科でも、優秀でコミュニケーション能力のあるドクターなら、需要は高いと思います。企業の研究所なんかは、ドクターを取っていないと逆に入るのが難しいんじゃないでしょうか。

 しかし、修士から博士課程を志望するのであれば、一つ覚悟を決めて欲しいことがあります。それは、受身ではいけないということです。修士課程までは、モラトリアム気分でもなんとかなりますし、社会に出てからリカバリーが効きます。しかし、博士課程でそのままでは、たとえ博士取得できてもその後のキャリアが危ないと思います。博士を卒業するころには20代後半、学部卒の人間は、社会人5年目で立派に社会で中堅として働いています。彼らに負けない武器を手に入れられなければ、博士の(少なくとも)3年間は無駄になってしまいます。また、博士を取るとなると、やはり就職先はその専門知識、能力を生かすような場所がよいでしょう。積極的に挑むようなテーマがなければ、おとなしく修士で就職したほうがいいかもしれません。

 できれば、其の分野の世界最高の研究室に行きましょう。二流以下の教授の下で学ぶのは、はっきり言って人生の無駄です。海外留学が可能なら、海外で取得してくるというのもいいと思います。博士課程は、専門知識の習得だけでなく、人脈形成の場とも心得ましょう。修士までと違い、ある程度実績も求められます。研究過程で悩み、考え抜くような経験ができれば、貴重な財産となるでしょう。企業は、そういうところも見ています。

 企業に入ってから社会人ドクターを目指すことも可能です。しかし現実問題、研究開発以外の部署に配属になると、かなり取得は難しいです。学生のうちに論文をたくさん出していれば別かもしれませんが・・。

 研究したいテーマがある学生のみなさん、是非ドクターを目指してみてください!

サイエンティストを目指す大学院留学―アメリカの博士課程で学ぶ最先端のサイエンス・テクノロジー Book サイエンティストを目指す大学院留学―アメリカの博士課程で学ぶ最先端のサイエンス・テクノロジー

著者:生田 哲
販売元:アルク
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 1日 (金)

上半期の半導体メーカーの業績

各社2008年第2四半期の決算状況が出揃ってきたようです。

【決算】東芝,半導体で302億円の赤字もNANDの増産計画に「変更なし」(日経tech on)

フラッシュメモリの価格下落と、ゲーム用システムLSIの不振、ソニーから買い取った長崎工場の費用負担で、半導体部門が大幅赤字となったようです。

東芝は、メモリ事業を経営の柱とした以上、こういった利益の大きな変動はいわば宿命で、不振時をどう乗り切って好況時の利益拡大につなげるかがポイントですね。「不況時の積極投資」のセオリー通り、NANDフラッシュの増産は続行するようです。ただ、昨日のセオリーが今日は通じないのが半導体の世界ですからね・・。どこまでマーケットを読んでの投資判断かがキーポイントですね。

ルネサスの08年第1四半期、会計基準変更などで営業赤字(asahi.com)

携帯向けシステムLSI、マイコンなどが伸び悩んでいるようですね。また、会計基準変更が、営業赤字に影響しているそうです。

海外はどうかというと、

【決算】半導体大手UMCのQ2決算,ウエーハ需要回復するも大幅減益(日経tech on)

売上は増加したようですが、利益は前年同時期に比べて、半分近くに落ち込んだようです。

業界が全体的に不調な中で、ちょっと際立ったのが、NECエレ。

【決算】NECエレ,通信機器向けが不調も4期連続の営業黒字を達成(日経tech on)

売上が落ちたものの、研究開発費や販売費などの費用削減で営業黒字達成だそうです。

赤字が長らく続いていたので、4期連続の黒字達成は喜ばしいですが、リストラ効果ですから、まだ本調子ではないといえますね。特に、研究開発費の削減は、蛸が自分の足を食っているようなものでは・・と気になります。

第3四半期は、どの会社も市況が非常に厳しいと口をそろえています。はあ・・・・今年はオリンピックイヤーだというのに、なんとも景気の悪い話ですねー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月30日 (水)

創造か改良か 元花王役員 今村哲也氏の講演を聞いて

 元花王の執行役員の今村哲也氏の講演を聞きました。今村氏は、花王でフロッピーディスク事業を始め、エコナ油、ヘルシア緑茶などの新規事業を次々と立ち上げ、一方でフロッピーディスク事業の撤退も経験した、国内のMOTでは結構有名な方です。

 花王といえば、国内最大の日用品メーカー。その執行役員といえば、知的なエリート然とした人をイメージしますが、今村さんはどっちかいうと、町工場のおやじのようなべらんめえな雰囲気で、ちょっと親しみを感じました(笑

 さて、講演では、まずFDでの経験から価格しか価値がないような事業は必ずダメになるという話が出ました。ハイテク業界の哀しさで、当初一枚1000円で売れてた3.5インチFDが、10年後には、18円でも赤字になってしまったということです。こういう傾向は、ストレージやメモリの特徴ですね。現在の日本のストレージ及びメモリ業界では、日立のHDDはIBMを買収してもいまだ利益が上がらず、DRAMは日本では一社に収斂し、フラッシュは東芝が命運をかけて大規模投資という状態です。どこも、安定利益を出す構造にはいたっていません。これは、たゆまざる技術革新も、結局容量とビット単価という価値に収斂してしまうからだと思います。かといって、メモリで下手に付加価値を出そうとすると、昔のシステムLSI事業のように多品種少量生産となってかえって利益が出なくなる恐れもあるので、難しいですねえ。

 また、技術マネージメントは、事業運営と同じくらい大切で、両方が出来ないと絶対に企業が生き残れないと強調していました。印象に残ったのは、技術マネージメントというのも、MBA的な数値管理とか目標管理のような方法論を指しているわけではなく、トップが目利きして決断し、言いだしっぺに全部任せてしまい、後は混沌とした中から話し合いやぶつかり合いをして画期的な商品を創造していくというようなことを言っていたことです。質疑応答で、しつこく「目標管理は?」とか、「撤退の指標は?」とか聞いている人がいたのですが、「そんなもんない!」と全否定してたのが印象的でした(笑 これは、なんも考えていないということではなく、逆に普遍化した数値管理とか、業績管理の方法論に頼ってしまうと、個々の案件の本質を見なくなってしまうということだと思います。創造というのはカオスから生まれるわけで、喧々諤々の議論やぶつかり合いから生まれていくということを行っているんだろうなあと思いました。その中で、技術者の暴走を防げているのは、花王は現場と研究と経営の距離が非常に近いことがあるんだろうな、と感じました。花王は最終消費者へ製品を送り出しているわけで、その消費者の声が最優先で社内に反映される仕組みを整えているそうです。

 これって、いいなあと思いました。ただでさえ半導体は部品屋で最終消費者からは遠いのですが、さらに自分のいる部署は社内の設計基盤を作るところであり、最終消費者からは何段階も離れたところにいます。それは、特定技術を集中して磨ける反面、マーケットに鈍くなってしまうようなところがあるなあと感じました。

 さらに、新規事業をいくつも立ち上げた今村氏が強調していたのは、「改良型」技術を開発していたのではダメだ、「創造型」技術を開発せよ、ということでした。創造型というのは、今までなかったマーケットを作るということ、改良型というのは既存の商品の延長上にあるものをつくるということです。

 食品、化粧品など多種多様な日用品を売っている花王は、独創的ということにひときわ敏感でなくてはいけないのでしょう。一方で、半導体業界には、ながらくロードマップというものがあります。トランジスタのゲート長や、集積度をはじめとして、様々な技術や製品に適用される未来予測ですね。このロードマップを参照して、材料メーカー、装置メーカーも巻き込んで業界一体となって技術革新に突き進めた半面、ロードマップで予想できる範囲内でしか技術を考えないような体質にもなっています。体質が「改良型」になりやすいんですね。最近は「脱ムーア」も言われ始め、「改良型」技術革新が壁に突き当たってきてます。「創造型」が必要になってきているんですが、やはり過去の体質が残っており、社内でこれを言い出すのは非常に厳しいと思います。やんわりと上の人に否定されちゃったりしてね。

 でも、改良型って、ある意味楽だけど、あんまり面白くないんですよね。

 今村さんは、てらいなく「花王」の会社自慢をするんですよ。ソニーの人も、自社への愛情をひしひしと感じさせます。創造型の企業って、自分の会社好きな人が多いですね。

 それって、いいなあと思っちゃいました。

Book ガツンと事業をつくれ!―花王で学んだ研究開発精神

著者:今村 哲也
販売元:生産性出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月28日 (月)

ソニーのノイズキャンセリングヘッドフォンを初体験

 先日、大学同期の結婚パーティがあり、何年かぶりに同期と会いました。貫禄は多少付いても、みんな相変わらずのおバカっぷりで安心したりしなかったり。

 その中にソニーに勤めているのがいて、自社のノイズキャンセリング機能つきのヘッドフォンを持ってきました。

多分、これ。

Mdrnc500d MDR-NC500D(ソニーのwebsiteより)

ノイズキャンセリング機能つきヘッドフォンというのは初体験だったわけです。

「これびびるで~」とかいうので、試しに耳につけてみました。音楽とか流さないで、ヘッドフォンだけです。ノイズキャンセルのスイッチがあり、それを入れると、「ピッ」と音がして、周りの猥雑な喧騒が、

ピシっ

と静まり、思わず

おおおおおお!!??

と声が出てしまいました。

かなりびっくりしますね、これ。騒音の逆位相をぶつけてフィルタリングしているんでしょうが、人の話し声くらいの音域はちゃんとスルーしていて、面白い。

今のオーディオ技術ってすごいですねー。

彼の話を聞いていると、ソニー本を書いた人たちのようにそこはかとなく自社への誇りが感じられて正直うらやましい。

やはり提案型の商品を作っている会社ならではの活力があるんでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月26日 (土)

【技術参考書】最新VLSIの基礎 Yuan Taur/Tak H.Ning著

今回は、半導体物理の教科書、タウア・ニンの最新VLSIの基礎です。

タウア・ニン 最新VLSIの基礎 Book タウア・ニン 最新VLSIの基礎

著者:Yuan Taur,Tak H. Ning
販売元:丸善
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Fundamentals of Modern Vlsi Devices Book Fundamentals of Modern Vlsi Devices

著者:Yuan Taur
販売元:Cambridge Univ Pr (Txp)
Amazon.co.jpで詳細を確認する

半導体デバイスの教科書としては古典的名著として、SZE氏のものが有名ですが、

半導体デバイス―基礎理論とプロセス技術 Book 半導体デバイス―基礎理論とプロセス技術

著者:S.M. ジィー
販売元:産業図書
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こちらは、Sze氏のものよりかなり後に書かれてて(1997年)その分、比較的新しいCMOSの理論が取り入れられています。会社にCMOSデバイス技術者として入社したとき、ベテランの先輩からこの本を薦められたので、原著と和訳、両方読みました^^;

内容としては、MOSデバイスの基礎理論に重きを置かれており、バイポーラデバイスの項はかなりのページは割かれているものの従属的な扱いの印象があります。まあ、CMOS全盛の世の中ですから、当然ですが。

pn接合などのデバイス物理の基礎から始まって、長チャネルMOSFET、短チャネルMOSFET、CMOSデバイス設計など、かなりデバイスの基礎理論が丁寧に説明されています。前提知識は、大学初等程度の数学と物理の知識で、全部読み通せばまったくの初心者でもかなり深くMOSデバイスの基礎理論を理解できるようになると思います。デバイス技術者を志す人にはお勧めです。(バイポーラの章は軽く目を通しただけなので、ノーコメント^^;)

反面、CMOS性能因子の項では、ロジック素子の遅延でしか議論しておらず、MOSデバイスの雑音には触れられていないなど、ロジック向けの性能にしか目を向けておりません。デバイスモデルとの関連付けもないので、アナログ回路設計者がデバイス物理について理解を深めたいなら、下記のようなMOSデバイスのモデリングの本を読んだほういいかもしれません。

CMOSモデリング技術―SPICE用コンパクトモデリングの理論と実践 Book CMOSモデリング技術―SPICE用コンパクトモデリングの理論と実践

著者:青木 均,嶌末 政憲,川原 康雄
販売元:丸善
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月24日 (木)

今時のJKは神

「渋谷女子高生に直撃 私がエンジニアを好きなわけ」(TECH総研)

-みく&くるみ(高一)の場合-

―エンジニアって……(エンジニアについての説明) 
みく :カッコいいんじゃない?
くるみ : 頭良さそうだから、顔もいいっていうイメージ。

-ほのか&みさき(高2)の場合-
―エンジニアってイメージできる?
ほのか :なんとなく。頭良さそうだよね。難しそうな仕事だからすごそう。
みさき :むしろどこが悪いのかわかんない。ぜひぜひ付き合ってって感じ!

-りな&あさみ(高一)の場合
りな:私は機械オンチだから、エンジニアの人にそばにいてほしいな
あさみ:エンジニアは外見じゃなくて、中身で勝負ってことですよ!

ままま、まじで??
理系男子って、マニアックな一部女子のみにしか受けないもんだと思ってたら、絵に描いたようないまどきのギャルがこんな好意的な感想をくれるとは・・時代は変わった・・(ノД`)
あと15年遅く生まれてれば・・・。

でも、共通の必須ポイントとしては、
・オタクっぽくないこと
・おしゃれなこと
ですがね。

オサレ・・・・orz

このインタビューの2番目のギャルの回答がおもしろい。

Jk

――― エンジニアって、どういう人かわかる?
みく:わかんなーい。わかる?

くるみ:私がわかるわけなくない(笑)!?

(中略)

――― エンジニアのイメージをよりアップさせるには?
みく:頭いいんだから、スーツでバシッと決めたほうがいいんじゃん!?

くるみ:家に引きこもってるときも、コンビニ行くときもスーツみたいな

みく:飲み会とかスーツで来られたらヤバイよね。

くるみ:スーツにダテめがねっていう、まんま賢いイメージでOKでしょ。
みく:私、青のワイシャツがヤバイ。超萌える(笑)。

くるみ :わかるわかる! 爽やかな感じいいよね。

みく :もうさ、賢くて爽やかなイメージで固めちゃえばいいんだよ!

くるみ :あとエンジニアって言葉が固いんだよね。

みく :マルキューみたいな名前にしちゃえばいいんじゃない!?

なんだよマルキューって!!

いつの時代もJKは最強です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«日本型経営、良いか悪いか